内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

愉楽と実益を兼ねた映画・ドラマ鑑賞

2020-07-12 13:59:35 | 雑感

 本人の気分としては、まだまだ夏休みから程遠いのですが、季節はもうほんとうに輝くばかりの初夏の陽光に包まれていて、そんな光を浴びるとき、度し難い捻くれ者の私でも少しは心が浮き立ちます。
 仕事机に座っているとき、眼前の窓外の緑が眩しいほどで、それは仕事をしていても嫌でも目に入ります。窓を半開きにしておけば、鳥たちの歌声が朝から夕刻まで、耳に優しく響いています。
 今、ちょっと「待ちの姿勢」を取らざるを得ず、その分、少し手が空いています。で、何をしているか。もちろん、読書は毎日するのですが、ここ数日は、映画やテレビドラマを見まくっています。全部日本のものです。外国ものが嫌いなのではなく、そこまで手を出すときりがないから、観ないようにしているだけです。それは、推理小説にぜったい手を出さない理由と同じです。手を出していしまったら、「あなたはもう逃げられない」ということになってしまうこと必定だからです。
 もったいない、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、日本のものだけで私は充分満足していますし、それに、これはちょっと仕事がらみになってしまうのですが、授業で使えそうな教材探しという目的もあり、そのためにはどうしても日本のものを優先せざるを得ません。
 私自身の好みと、授業で使えるかという基準から、おのずと観る作品は限られます。ベタな恋愛もの、ホラーもの、ヤクザもの、ヴァイオレンスもの、エロス系、「感動の超大作」的なやつ、ただの笑劇、水戸黄門的な予定調和的刑事もの、これらはすべてNGです。
 授業で使いたいと思った作品は、新旧ごちゃまぜですが、以下の通り。
 映画では、『下妻物語』(2004年)、『天然コケッコー』(2007年)。テレビドラマでは、『僕らは奇跡ででてきている』(2018年)、『捨ててよ、安達さん』、『私の家政夫ナギサさん』(どちらも2020年)です。
 いずれも、それぞれの仕方でとても斬新な設定で(『私の家政夫ナギサさん』は初回を観ただけなのですが、次回からが楽しみです)、充分に視聴者を楽しませつつ、人生の基本的なことがらにそれぞれしっかりと関わっていて、観ていてとても惹きつけられました。