現実世界では、そうはなってほしくないと思っていることも、日々、大小多々起こる。今日も起こった。しかし、それは想定外の事態ではなく、ああやはりそうなったかということであった。その原因は複合的で、私の意志によらないところもあるが、見込みが甘かったことは認めざるを得ない。
ある困難な状況に直面して、その原因の多様性と複合性をあえて一旦無視し、それを単純化することは、そうすることがその困難な状況を打開するための現実的な緊急手段として有効ならば、その限りにおいては、認められるだろう。
問題の発生そのものは原理的に不可避である場合、その原因の多様性と複合性を認識し、ありえなくはない状況をあたうかぎり想定し、それらへの対処法を予め策定し、その実行のために必要な備品・設備・人員等を常備しておくのが現実的に取りうる最良の手段だ。だが、なかなかそうはいかない。
問題の発生そのものを根絶することはできないとしても、発生の可能性をできるだけ小さくするか、発生しても拡大を最小限に抑えるための方策をつねに更新し続けることが生き延びるためには必要だ。
でも、疲れるんだよね、こういう毎日。