内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

授業の合間にテキトーに休もう

2020-09-18 18:18:52 | 講義の余白から

 今日、金曜日、学部三年生の二コマ連チャンです。と言いましても、計三時間ですから、時間的にはチョロいもんすよ(ウソっす)。しかも、コロナ禍を受けて、二つの授業間の学生の入れ替えのために少なくとも定刻十分前には授業を終えるようにという大学のお達しがありましたので、二時間の授業でも、実質的には一時間五十分で切り上げなくてはなりません。それだけ授業が短縮されるわけです(ラッキー!)。
 ここまで読んで、奇妙に思われた方もいらっしゃるかも知れません。授業と授業の間には十分から十五分の休憩時間があるから、早める必要はないのでは、と。
 ごもっともなご指摘、ありがとうございます。どういうことか、ご説明いたしましょう。フランスの大学の時間割には、基本、休み時間がありません(授業間の休憩時間を導入している大学もあると聞き及んでおりますが、少なくともストラスブール大学では導入しておりません)。つまり、すべての授業が8時から18時までビッチリ連続していて、休み時間がまったくないのでございます。
 したがって、コロナ禍以前は、直前の授業の教師が時間割通りギリギリまで授業すると、学生の入れ替えのために数分割かなくてはならないので、当然、次の授業の開始時間は数分遅れます。これが常態でした。しかも、少しぐらい超過しても、ノープロブレムだろと、平気で自分の授業時間を超えて喋り続ける教師も少なくありませんから、なおのこと、次の授業の開始が遅れます(私、十五分待たされたことあります。もちろん学生たちも。当該の教師は、何事もなかったかのように、爽やかな笑顔を残して、風と共に去っていったのであります)。それを日常茶飯事として授業を行うのが、シックでエレガントなおフランスなのでございます。
 時間割を律儀に守ることそれ自体を御璽御名で遵守されている謹厳実直で美しい日本の聖人君子たちには、ありえネ―話であろうと拝察申し上げます。
 ぶっちゃけ、スッゲー、テキトーっすよ。私自身、今日の二コマは午前11時から午後2時までなのですが、昼休みなしなんすよ。で、一つ目の二時間の授業は、12時40分に終わりにしました(マスクしてこれだけぶっ通しで話すと疲れるし)。13時からの次の授業も同じ学生たちが相手なのですが、この二十分間に私は学生たちの質問に答え、その同じ教室で何人かの学生たちは、自前のお弁当を食べながら、質問に答えている私の話を聞いていて、気が向くとおまけの質問したりするんですね。それも、かなりリラックスした感じで。結果として、私は休み時間ゼロなんですけど。
 個人的な感想ですが、私はこの時間がとても好きです。