名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

電子書籍

2010年03月28日 | セカンドルーム

 

今日の飛騨地方は、朝から厚い雲に覆われ、北風の吹く寒い一日だった
朝は氷点下で霜も降りていたが、裏山のほだ木の一部から椎茸が出ていた。

 
先日出た椎茸は大きくなる前に凍結してだめになってしまったが、木の裏側で霜が付かなかったのが大きく育っていた。
今晩のおかず用に2個だけ取ってきた。
この調子なら、4月の半ばには本格的に収穫が出来そうだ。

話は違うが、糸井重里のウェブサイト、「ほぼ日刊イトイ新聞」に掲載中の大沢在昌著「絆回廊 新宿鮫X」を読んでいる。
先月からスタートして、毎週金曜日に更新される。
ぶつ切り状態で興をそがれるきらいはあるが、次回が待ち遠しく感じるときもある。
新宿鮫は、人気シリーズで4~5冊読んだが、いずれもテンポの早い展開で、ストーリーに引き込まれて一気に読んでしまった。
人気作家の未発表の10作目が、ネットを通して無料で提供されるのは珍しいが、電子ブック普及を見越しての試みだろうか。
彼は、紙の本が売れなくなっても、「物語」の要求は無くならないと、言っているので、新しい媒体の反応や読者層なども調べているのかも知れない。

4月からアマゾンやアップルが、日本で電子書籍の端末を発売すると言われている。
朗読機能や電子辞書などの機能も付いているようで、目が疲れたり、他の仕事をしながらでも楽しめる。
不明な語句やそれに関連する事項も、その場で調べることが出来るので、読書以外の付加価値も期待できる。
読書に特化しているので、パソコンや携帯より見易いだろうし、文庫本を寝転んで読めるような手軽さもありそうだ。
韓国のサムソンは、新聞は購読料の50パーセント、書籍は60パーセントで提供して、急速に普及しているという。
日本では出版社の壁や規制が多く、新刊書や人気作家の提供を拒んだ結果、コンテンツに魅力が無く定着しなかった。欧米ではヒットしているソニーも、巻き返しを図っているようで、今後が楽しみだ。

読み終わった本は重くてかさ張るし、長く所有する価値もそれほど無い。
出版社に縛られる作家も、電子書籍業界の影響力が強くなれば、直接契約して作品を発表することも考えられる。
古い出版流通の構造と、コストの掛かる紙書籍の存在が問われるし、読書のスタイルも変わっていきそうだ。

コメント (2)
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