↑ 愛知学院大学キャンパス
もと新聞記者の友人に誘われて
「震災・原発と私たち」がテーマのシンポジュームに参加してきた。
昨年、愛知学院大学の研究者が
放射能被害地域を訪れ
震災時と震災後のコミュニティの対応や復興の様子を語った。
サブタイトルは「安全という神話にどう向き合う?」であるが
時間切れのためか、そこへの踏み込みはなかった。
最も関心がある部分であっただけに
消化不良が残念だった。
もう一つの報告の中で、印象に残ったのは
津波に流されて荒涼とした原野の向こうに
巨大な防波堤工事が進められている光景だった。
自然豊かな海と切り離されて
浦々の小さな漁村が消えていくようでは
真の復興と言えない。
また、復興商店街には客はなく
復興住宅も狭い場所に隔離されているようであったり
避難区域の家族やコミュニティがバラバラになったとの報告もあった。
昨日行われた、安倍首相の施政方針演説では
「福島の皆さんにも一日も早くふる里に戻っていただきたい」と、語り掛けていた。
新たな東北の姿を、「創造と可能性の地」として
世界に向けて発信しようとも言っていた。
演説だけで終わらないことを、切に願いたい。