名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

五色山大安寺・浅野祥雲コンクリート像その2

2014年12月10日 | 歩く
五色園のコンクリート像は、20万坪にも及ぶ大安寺の
境内に点在し、池や谷、丘、湿地などの地形を生かして、建てられている。

ペンキで彩色されたコンクリート像は、色が剥げたり
破損したりするので、浅野祥雲ファンが、ボランティアで
像の補修や塗り直しをしている。

補修が終わった像は、極彩色に輝いているが、年月を経たままの像は、
ペンキが剥げ苔やツタなどが絡み風格が感じられる。
厚化粧もいいが、風雪に耐えた表情も悪くない。
思わず頬が緩む「ゆるキャラ像」や、妖気が漂う心霊像が入り乱れて、
頭が混乱状態になる。

「月見の宴」を後にして、コンクリート像の核心部へと入っていく。



「六角堂御参籠雲母坂お通い」は、親鸞が百夜祈願を立て、
難所の雲母坂を歩き、六角堂に通った。



毎夜寺を抜け出す親鸞を不審に思い、後をつけた弟子が、
雲母坂の雪を血潮に染めて六角堂に向かう聖人の姿に、
涙を流して手を合わせたという。
この像は、難所通いの厳しさを感じさせる、草深い崖の斜面に建っていた。


↑ 六角堂への小径

「六角堂」は小さな丘の上に建つお堂で、まわりは
雑草が生い茂って、少し不気味な感じがした。


↑ 拝殿の奥が六角堂


↑ 六角堂

次のシーンは「箱根権現御饗応」で、箱根峠を
越えようとした聖人が、麓の家に立ち寄ると、一家総出でもてなしを受けた。



夢の中で現れた神が、貴いお方が通るのでもてなせとのお告があった。



さぞ豪華な接待の宴が、開かれたことだろう。



「野盗耳四郎聞法の場」は、極悪非道の盗賊耳四郎が、
法話を聞いて改心し、念仏を唱えるようになった。



盗人仲間が酒を飲ませて殺そうとしたところ、
耳四郎は黄金の仏様に変身していた。

突然、仏教の教えとは関係がないシーンが登場するのも、
ここの意外性の一つで、緊張感が緩む。



「日吉丸矢作橋出世の緒」は、橋の上で寝ていた
日吉丸(豊臣秀吉の幼名)が、蜂須賀小六一行に起こされて
反抗した度胸が認められ、出世の緒となった逸話のシーンである。


↑ 桃太郎神社の桃太郎?


↑ 忍者ハットリくん?


↑ シェーッ


↑高倉健?

どこかで見たような像が出てくるが、祥雲像のオールスターキャストのようだ。



今回の結びのシーンは、「縁結びの女神弁財天」である。



いつも水辺に立つ弁天さまは、ここでも池の中におわした。

着衣の弁財天は福々しい顔立ちで、江ノ島の
裸弁財天に比べて、お色気はないが縁結びや商売繁盛のご利益がありそう。



次回は「肉付きの面」や「桜ヶ池大蛇入定」など、
少し妖気漂うシーンをアップします。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする