名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

身近で起こるニセ電話詐欺

2015年01月27日 | 雑感

名東区神丘公園

雨上がりの公園は薄日が差して暖かい。



人気のないベンチの周りで、野鳥が盛んにさえずっていた。

今朝の新聞に、北九州市の71歳女性が、1億1000万円を
騙し取られたと報じていた。

よくある手口で、インターネット上に名前が登録され、
悪用される恐れがあるので、「現金と通帳を金融庁が預かる」と
連絡があり、その後、送金や自宅に来た男に手渡したという。

名古屋でも同じ日付の新聞に、80代の女性が電話で
100万円を騙し取られたと伝えている。

警察によると、男の声で「契約書類入りの荷物が盗まれた」と電話があった。
その後、警察や同僚を語る男とのやり取りで、自宅にあった100万円を渡してしまった。

詐欺被害額が、年間400億円超にも驚くが、簡単に大金を
調達できる金持ち高齢者が多いことに、もっと驚く。

先日中学同期会の折に、似たような手口の電話を受けた人が、
体験談を話してくれた。

息子を名乗る男から電話がかかり、重要書類と
現金の入った鞄を盗まれた。

上司が穏便に処理をしてくれることになり、詳細は
30分後に電話が入るので、その指示に従って欲しいということだった。

その時点では内容を信じ、電話が入るのを待っていたが、
掛かってこなかった。

しびれを切らして、一緒に盗まれたという息子の携帯に
電話したところ、本人が出て偽電話であることが分かった。

電話の中で、詐欺師を警戒させるやり取りがあったのか、
出た相手が男だったので、騙しを諦めたのかも知れない。

本人が言うには、無防備なところへ、突然の電話で
矢継ぎ早に状況を告げられ、不安も重なって、冷静さを失ってしまったという。

続きが筋書き通りに進んでいたら、大事な老後の蓄えを
失うところだった。

なぜこんな大金を、見知らぬ人に不用意に渡すのかと思うが、
騙すのが商売の詐欺師にとって、お金持ちの老人から大金を騙し取るのは朝飯前の一仕事のようだ。
コメント
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