名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

三寺まいり

2008年01月16日 | セカンドルーム
昨日、家具の材料を仕入れに飛騨古川町へ行ったら、「三寺まいり」の開催中であった。
これは毎年、1月9日から16日朝まで行われる浄土真宗の宗教行事である。
特に15日の夜は、円光寺・真宗寺・本光寺が徹夜で読経、説教を続ける習わしで、御堂には巨大な和ろうそくが灯され、三寺を巡拝する人たちのために、瀬戸川沿いの千本ろうそくや、街角に作られた大雪像ろうそくの明かりが足元を照らす。
この行事は200年以上も続き、明治・大正時代には、信州へ出稼ぎに行った「糸引き工女」たちの、縁を結ぶ出会いの場としても受け入れられていたが、最近は観光客にも人気があり、冬のイベントとして定着している。

観光パンフレットには、「厳寒の飛騨路、凍てつく雪を踏みしめての巡拝。静かな寺院のたたずまいの中、揺れる手作りの大きな和ろうそく・・・あたたかな灯りが飛騨古川を彩ります。」と記されていた。
当日の古川は雪も少ないので、幻想的な炎に揺らめく夜の三寺まいりは次の機会に譲ることにして、昼のお参りで引き上げた。

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足跡

2008年01月15日 | セカンドルーム
昨夜は、犬が山に向かって盛んに吠えていた。
多分何かの動物が近づいてきたのを察知して、威嚇していたのだろう。
動物同士は暗闇でも、お互いの気配が分かるので、その都度緊張している。
人はそれが分からないので、いつもの事かと、気にすることは無くなった。
今朝庭を見たら、一列に並んだ特徴のある足跡と、その脇を筆で撫でたような跡が、雪の上に残っていた。
これは狐の足跡で、雪面を長い尻尾でコントロールしながら歩くので、それとすぐ分かる。
深い山と隣り合っているので、犬は夜も安眠できないようだ。

このあたりで見かける動物は、かもしか、猪、狐、狸、うさぎ、リスなどである。
今は色々な動物の足跡や糞が雪の上に残っているので、それをたどって歩くのも散歩の楽しみになっている。
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木酢液の氷柱

2008年01月14日 | セカンドルーム
今朝の冷え込みは強く、7時の気温がマイナス8℃だった。
薪ストーブの煙突から滴り落ちる木酢液の氷柱が、一晩で1mほどに成長していた。
いつもは、木酢液をバケツで受けて保存しているけど、冷え込みが強いと氷柱になり、落ちたしずくも竹の子のように成長していく。
煙突を断熱材でくるんでいるけど、マイナス10℃を越すと効果が無い。
氷柱の出来具合で、夜中のおおよその気温が想像出来る。

木酢液は、薄めて野菜に散布すると殺虫効果もあり、土壌改良にも役立つ。
マムシも臭いを嫌うので、いつも畑の脇の石垣に撒いている。
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飛騨市神岡町

2008年01月13日 | セカンドルーム
神岡町にある飛騨三十三観音のお寺を回ってきた。
この町の歴史は古く、1300年前に銅が発見されて以来、戦国時代から藩政時代、戦前戦後を通して豊富な鉱物資源があるが故に、町は歴史の波に翻弄され、鉱山の栄枯盛衰とともに歩んできた。
2001年に鉱脈の枯渇や、公害問題などで閉山することになり、町は大きく変貌した。
東洋一といわれた鉱山は、戦前戦後とも隆盛を極め、高度成長期にはTVの普及率は全国一で、映画も大都市と同時に封切られたといわれている。
神通川水系の高原川両岸の僅かな平地には、商店や住宅が密集し、迷路のような道が縦横に走り、往時の賑わいを髣髴とさせるが、今は人の流れも少なく閑散としている。
廃墟となった工場や鉱山住宅、緑の戻らない山、廃線となった鉄道の駅舎やレール、離村や高齢化で無住になってしまったお寺など、かつて栄えた痕跡を留めているだけに、一層の寂寥感が胸に去来した。

町は鉱山という大きな支えを失ったダメージを補うため、廃坑を利用した「スーパーカミオカンデ」などの事業開発や豊かな自然や古い歴史を生かした観光開発に取り組んでいる。
しかし自然条件や立地条件も厳しく、神岡城や鉱山資料館、郷土館、新しく出来た江馬氏館などの観光施設は冬季4ヶ月間は閉鎖されてしまう。
廃線となった神岡鉄道も、飛騨市は2006年、同鉄道からレールなど資産が無償譲渡され、筆頭株主の三井金属鉱業の寄付金15億円で、観光や体験学習をメーンとした不定期運行の鉄道として再生すると正式発表した。
しかしその後の調査で、廃線後の再認可は踏み切りを認めないとか、赤字を出さない経営、安全性の確保など課題が多く、飛騨市も腰を引いたまま現在に至っている。
夕張市の財政破綻が脳裏をかすめる中、積極的な観光開発で町の活性化を目指すか、手をこまねいて過疎化に甘んじるか、行政の舵取りの難しさを、雪に閉ざされた静寂な町を見下ろしながら痛感した。
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落雪

2008年01月12日 | セカンドルーム
午前中の雨が午後から雪に変わった。
軒下にせり出していた屋根の雪が、雨を含んで重くなり、盛んに落ちてくる。
落雪防止の桟が屋根に取り付けてあるので、全体が雪崩れの様にずり落ちてくることは無いけど、小さな塊りでも当たれば怪我をする。
落雪以外に、屋根の上に積もった雪が雨水で重くなり、軒が折れたり屋根がつぶれる事もあるので、雪国の人は冬の雨を嫌がる。

今年は積雪が少ないので、落雪事故は聞かないけど、雨が凍った上にたくさん雪が積もると、全体が崩れ落ちることもある。
「春になって出てきた」、だけは避けないと・・・
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ねこやなぎ

2008年01月11日 | セカンドルーム
今朝、谷川沿いに群生しているねこやなぎの芽が、1個だけ開いているのを見つけた。
日当たりの良い場所の子猫が、少し暖かい陽光を浴びて、上着を脱いでしまったのだろうか。
いつもは2月の半ばを過ぎると、殻を落とし始めるけど、今頃見たのは初めてだ。
銀色の産毛に霜が突き刺さっているような姿が、とても寒そうに見えた。
これから、もっと寒くなるのにどうしたことだろう。

冬が過ごし易いのはいいけど、外の変化を敏感に受け止めてしまう植物が気の毒だ。
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飛騨の夕暮れ

2008年01月10日 | セカンドルーム
今日は夕方になって晴れ間が出たので、太陽が沈んでいく様子がはっきり見えた。
ここは山を造成して畑を作り、春になるとトマトやキュウリ、ほうれん草などが栽培される。
今は一面の雪原で、乗鞍岳の肩から日が昇り、白山の向うへ沈んでいく。
立ち止まって景色を眺める人はいないけど、私にとっては見飽きない風景の一つになっている。

午後4時半に太陽が隠れると、気温が下がっていくのが体に伝わり、ブルッと震えた。
明日から寒くなりそう。
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薪割り

2008年01月09日 | セカンドルーム
今日の午前中は、鈍った体を覚まそうと、薪割りを再開することにした。
去年の暮れまでに終えるつもりで、ピッチを上げてやっていたけど、積雪のため丸太を一山分ほど残してしまった。
春の雪解けまで作業はお預けかと思っていたけど、天気も回復したのでやることにした。
丸太の上の雪を除け、通路の雪も踏み固め、薪を割り、運搬して軒下に積み上げていく作業を少しやっただけで汗ばんでくる。
やはり、正月休みで体が鈍ってしまい、長い時間は出来なかった。

出来上がった薪が、高く積みあがっていく姿を見ている時の満足感や、太い丸太が割れた時の快感は、娯楽の無い生活の気分転換にもなる。
山里暮らしはハードな仕事も多いけど、遊び心で楽しめる事が身近にいっぱいある。
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やや太めに

2008年01月08日 | セカンドルーム
ユキ(柴犬)が少し太ったようだ。
腰がもう少しくびれていたけど、見た感じではバスト?と同じくらいになってしまった。
頬もふっくらして、いつもの精悍さが無い。
餌の量も内容も変わりないのに、名古屋の数日間で体型が変わってしまった。
運動量も少ないし、食べてはダンボールの箱の中でひたすら寝ていたので、体型が崩れたのかも知れない。
同じような生活をしてきた飼い主も、なんとなく散歩をする時の足取りがいつもより重く感じる。
「ユキのふり見て・・・」と、反省しきり。
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霧の朝

2008年01月07日 | セカンドルーム
今朝は深い霧に包まれていたので、夜明けが分からなかった。
いつも、6時半頃になると障子越しの明かりで目が覚める。
薪ストーブに僅かに残っている「おき」の上に新しい薪をくべ、ユキ(柴犬)を連れて散歩に出かける。
朝食が終わって、後片付けをしていた8時過ぎに、ようやく薄日が射し、まわりの様子が見えるようになってきた。
低気圧の接近で、昨日とは打って変わって音も色も無い、飛騨らしい静かな朝となった。
ここでの生活は、夜明けとともに起きるので、今は起床時間が一番遅いけど、これから少しずつ早くなる。
夜は眠くなった時間が寝る時間なので、これも季節によって変わっていく。

今日が、遅ればせながら仕事始め。
こんな毎日の繰り返しで、今年もスタートした。
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冬晴れ

2008年01月06日 | セカンドルーム
今日は二十四節気の「小寒」で、寒さがこれから一番厳しくなる時期といわれている。
飛騨では珍しく2日続きの晴天で、朝の散歩も痛くなるような寒さは感じなかった。
蓮池の氷もいつもより薄い感じで、とても上に乗れるような状態ではない。
なんとなく氷や雪が、暖かく感じられるような寒の入りとなった。

他の地方に比べれば、ここは寒冷地で寒さは厳しい所だけど、例年のようにヒリヒリする冷たさを感じる日がまだ来ない。
屋根の雪下ろしをするほど降っていないし、台所の野菜や牛乳が凍結してカチカチになってしまう事も無い。
本格的な寒さはこれから来るのだろうか?
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高山へ

2008年01月05日 | セカンドルーム
お正月の4日間を、暖かくて賑やかな名古屋と浜松で過ごして、今日高山へ戻ってきた。
名古屋を出る時は晴れていても、飛騨へ入ると曇っていることが多いけど、今日は珍しく青空だった。
見慣れた風景だけど、久し振りに目にした雪景色が、キラキラと輝いて新鮮に映った。

留守にしていた家の中はやはり寒くて、午後1時頃着いた時の室温はマイナス2℃であった。
いつもの様に薪ストーブに火をつけ、通路の除雪をし、部屋の掃除が終わった頃になって、ようやく室温も20℃を越して、ほっと一息つける。
今日からまたユキ(柴犬)と一緒の静かな生活に戻る。

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浜松へ

2008年01月04日 | セカンドルーム
久しぶりに浜松へ行ってきた。
この町には妻の実家があり、長女の家族も住んでいるので、年に2~3回は訪れている。
現役の頃は、単身や家族を連れてこの地に勤務したこともあるので、馴染みの町である。
2007年の市町村合併で、人口は80万人の政令指定都市になり、北は長野県境の赤石山系から南は太平洋に及ぶ広大な面積は、高山市に次ぐ全国2番目の広さといわれている。
最近は、楽器・オートバイのほかにも、エレクトロニクスなど先端技術の分野でも発展しているようだ。
町並みもの整備が進み、高層ビルも増えて、当時住んでいた頃の面影は年々薄れていく。

徳川家康が築城した浜松城が、昨夜泊まったホテルの近くにあったので、本丸に登って周囲の景観を楽しんできた。
穏やかな日本晴れで、市街地をはじめ富士山や浜名湖・太平洋まで見渡すことが出来た。
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槍平の雪崩

2008年01月03日 | セカンドルーム
北アルプス槍平付近の雪崩事故を、新聞やテレビが詳しく報じていた。
当日は高山でも激しく雪が降り、新年を山で迎えようとしている人たちの動向が気がかりだった。
そんな矢先に、元旦の深夜、白魔がテントを襲い、尊い4人の命を奪った。
去年の夏、槍ヶ岳に登った時に雪崩現場近くの槍平小屋に泊まって、奥丸山を往復した。
ここは、森林限界より下にあり、飛騨沢を挟んで両側から山は迫っているけど、このあたりでは最も安全性が高い幕営地であると思われた。
しかし、過去にもここで雪崩が発生して犠牲者が出たり、旧槍平小屋が倒壊している事も分っていたし、天候が悪化することも分かっていた。

いつも、登山者の経験や常識を覆すような自然の猛威が山には潜んでいる。
どんなに用心をしていても、交通事故の犠牲者が無くならないように、雪山に入って雪崩に遭う可能性が0になることは無い。
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テレビ正月

2008年01月02日 | セカンドルーム
昨日の午後に高山を発ち、名古屋に向かった頃は、激しい降雪のため東海北陸道の飛騨清見と白鳥間が通行止めになっていた。
そのためか、いつも通るせせらぎ街道は、郡上市に入ったあたりから大渋滞となった。
その上、除雪が追いつかず、道幅が狭くなっているので、すれ違いの都度ストップしたり、わだちに取られてコントロールを失った車がいたり、除雪車に追突した車もあり、散々な道中となった。
いつもの倍ほどの時間がかかったけど、無事に家に着き、家族全員で新年を祝うことが出来た。

正月2日目は穏やかに晴れ上がり、午前中は箱根駅伝を、午後は大学ラグビー準決勝をTV観戦した。
ラグビーの明治・慶応戦はハラハラする接戦を慶応が制し、帝京・早稲田戦は思わぬ苦戦を強いられたが、早稲田が辛くも逃げ切り、次の早慶決勝戦が楽しみだ。
今日は、テレビ正月?で日が暮れた。
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