堀川の納屋橋付近が少しずつ整備されて、両岸には遊歩道も完成した。
その一角で四季桜が咲いていた。
桜の木はそれほど大きくないので、広小路通りを歩いている人で気が付く人は少ない。
堀川浄化に取り組み、20歳の若さで亡くなった「山中さくら」さんの遺志を受け継ごうと、5年前に植えられた。
私は、堀川の直ぐ近くで育ち、子供の頃は堀川を遊び場にしていた。
当時、両岸にはびっしりと筏が繋がれ、何度もそこから落ちて、親に叱られたことを思い出す。
都心を流れる川は、その頃も今もどぶ川で、浄化運動が官民あげて取り組まれているが、成果がいまだに見えない。
道路や町並みがきれいに整備されていく姿を見て、どぶ川の河畔に咲く桜が浄化を訴えているようだ。