名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

名古屋から高山へ

2009年08月16日 | セカンドルーム

 

今朝名古屋を出て高山に向かった。
お盆休みで道路の混雑を予想していたが、一般道路も東海北陸自動車道も渋滞は無く、3時間ほどで家に着くことが出来た。
留守にしていた家の掃除をし、田畑を見回ったが異常は何も無かった。


近所のおばあさんに世話をしてもらっていたユキ(柴犬)も、外へ連れ出せば、いつもの水場で涼を取ったりして、飼い主共々日頃の生活に戻っていく。
畑は4日間留守にしている間に作物が成長し過ぎて、巨大なナスやキュウリがぶら下がり、真っ赤に熟れたトマトがたわわに付いていた。


田んぼも、遅れていた水口あたりの穂も出て、田全体の穂が出揃い「穂立ち」の状態になっていた。
飛騨地方も晴天が続いていたようで、干上がった田に水を当てて籾の成長を促した。
この繰り返しで籾は育ち、穂立ちの状態から少しずつ垂れていく。

 


すすきも穂が出始めて、山栗も少し大きくなっていた。
飛騨は、お盆を過ぎると秋の気配が日ごとに色濃くなっていくが、そんな兆しが早くもあたりに漂っていた。

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終戦記念日に思う

2009年08月15日 | セカンドルーム

 今日は浜松から来たもう1家族が加わって、我が家も賑やかになってきた。

  
去年の夏は高山に集まって、近くのせせらぎで水遊びや魚釣りをしたり、大きな露天風呂でおおはしゃぎして楽しんだ。


薪割りや運搬を手伝った後は、庭で流しそうめんを食べて、町では味わえない仕事や食事の体験もした。

都会の我が家は、子供達が伸び伸びと遊ぶ自然もスペースも無いが、おもちゃのプールや部屋でゲームをしたりして、飽きればそれぞれの親に付いて街でショッピングなどを楽しんでいる。
子供達はどこにいても活発に動き回って、疲れることもなく夏休みを楽しんでいる。

64年前の5才児は、疎開先の田舎にいて、毎日はだしにパンツ1枚の姿で、近所の川や沼で遊びまわっていた。
戦中戦後の記憶は実体験と、後から大人に聞いた話が錯綜して定かではないが、いつもひもじい思いをしていたが、まわりも貧しかったので、それを不自由に思った記憶は無い。
翌年の2月に、ソ連に抑留されていた父の戦死を知って、小学生の姉と母が抱き合って泣いていた姿だけは鮮明に覚えているが、ほんとうの悲しみと悔しさは時を経てからやってきたように思う。
6畳ほどの農家の離れで、母親と5人の子供が寄り添って暮らした後、戦後の混乱がおさまらない名古屋へ戻ってきたのは、小学校3年生の夏だった。
今の孫達と対照的な生活をしてきたが、再び体験させたく無いとの思いは、楽しく遊んでいる姿を見るたびに強くなる。

8月は広島・長崎の原爆や沖縄の悲劇、靖国問題など、テレビや新聞などで特集を組んで報道をしているが、それを見る気も読む気もしない。
また旧ソ連に抑留された人たちの70万人にも及ぶ記録が、ロシア政府に残っているとの報道も伝わってくる。
それらの映像や記録を見れば、それに関わりのある人たちの戦争はいつまで経って終わらないし、心穏やかになれない。
戦争の悲劇を語り継ぐ必要はあるかもしれないが、残虐で悲惨な戦争の記録がその抑止力になるとは思えないし、同じ悲劇を繰り返していることは歴史が証明している。
マスコミも10年1日の如く、過去の傷跡を伝えるだけでなく、もっと平和の重要性を説いてもらいたい。

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こんにちは赤ちゃん

2009年08月14日 | セカンドルーム

 快晴の名古屋は朝からじりじりと太陽が照りつける真夏日となった。
同居している孫達を連れて、瑞穂区にあるお寺へお墓参りに行ってきたが、お盆休みの住宅街は人も車も少なく、せみ時雨だけが賑やかだった。


一緒に行った小学校2年生の孫が昨日の迎え火を思い出して、「お墓に居る人たちはお家に帰ってきているのに、どうしてお参りするの?」と聞かれた。
思いもよらない質問で返答に困ってしまい、留守中のお墓を掃除したり残っている人も居るからお参りするのだと、自分でも訳の分らない返事をしてしまった。
物心がつく頃から何となく親に連れられて、お墓参りやお施餓鬼などお盆の行事に参加してきたが、亡くなった先祖がどこにいるのかを深く考えたことは無かった。
「千の風になって」を思い出すが、亡くなった人は風や星になると思う人や、お墓にいると信じたり、死後の世界を信じない人など様々だろう。
お盆への思いは色々あるが、孫の素朴な疑問で、古くからの仏事のあり方を考えたりしてしまった。


帰りに産院に寄って、昨日生まれた赤ちゃんに会ってきた。
頼りなかった末っ子が、二人のママとは信じ難いが、母子とも無事に出産が終わり、何も言うことが無いほど嬉しい。
子供好きのお婿チャンと、二人三脚でがんばれ!
今日は、はからずもゆりかごからお墓参りまで、お盆らしい平穏な1日を過ごした。

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お盆は名古屋で

2009年08月13日 | セカンドルーム

 

昨日の夕方、高山からせせらぎ街道を走り、東海北陸自動車道経由で名古屋へ来た。
予想していた渋滞は無かったが、途中の長良川SAは観光客や帰省客で溢れていた。
折からの猛暑を少しでも和らげようと、氷柱やミストを噴射していたが、40℃近い熱気は少々のことで冷えない。

今朝早く、3女が出産のため入院し、お兄ちゃんになる2歳の孫が残り、これから6人プラスαの賑やかな毎日になりそうだ。
ここでおじいちゃんは何の役にも立たないので、予定の入っていた学生時代の仲間と、名駅の中華レストランで飲茶を楽しむことにした。


年に2~3回集まるメンバーも、ほとんど現役を退き、ウィークデーの昼間に会うことが多くなった。
2次会や深夜まで麻雀をすることもなくなり、話題も健康法やら介護など枯れた話ばかりで、かつての生臭さも影を潜めお茶を飲んで散会と、淡白な付き合いになっていく。

 
午後は栄の美術館で開かれている、高校のクラスメートの絵画展を見てきた。
毎年見ているが、大作に取り組むエネルギーはすごいと思うし、老教授が実験室でうつむき加減に佇む姿が、何かと連想を掻き立てる面白い作品だった。
家具制作と比較は出来ないが、大型のテーブルや戸棚に取り掛かる時はそれなりの体力と集中力が必要なので、最近はもっぱら小ぶりな家具やインテリア小物などを作ることが多くなってしまった。 少しは見習わないと・・・
会場で落ち合った仲間と栄でお茶を飲み、家に帰ったら無事男の子が誕生していた。

 
飛び回っている間に、遅くなってしまったが、玄関で迎え火を焚き、盆提灯に明かりを灯してご先祖を迎えた。
受け継いだお盆の行事をないがしろに出来ないが、この時期は生き仏との付き合いが多く、後手に回ってしまった。

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飛騨みやげの夏野菜を持って名古屋へ

2009年08月12日 | セカンドルーム

 

今日は暑くなりそうなので、早朝から先日刈り取って積んでおいた草を田んぼまで運んだ。
500mほどの距離を、1輪車で7往復して運び終わった。


干草は山積みにしてビニールシートで覆っておくと、乾燥して容積も重さも3分の1ほどになる。
田起こしの時に漉き込むと、良い稲が育つといわれているが、手間が掛かるので今は化成肥料を使う人が多い。


凸凹の農道で四苦八苦しながらの運搬に大汗をかいたが、一輪車を使えないような山から背負って運ぶ人もいるが、とても真似は出来ない。


明日からお盆で名古屋へ行くので、穂が出始めた田に水を入れ、畦の草刈りをして、おみやげ用の飛騨特産の「すくなかぼちゃ」やトマト、キュウリ、ナス、トウモロコシ、ピーマン、オクラなどの収穫をした。


今日は何もしなくても汗が出るほど日差しが強く、ちょっと力仕事をしただけで全身から汗が吹き出てくる。
野良仕事のいでたちは、手ぬぐいで汗止めの鉢巻をして菅笠をかぶり、地下足袋を履いて腰に携帯ラジオをぶら下げている。
自分の姿を写真に撮ることは出来ないが、たぶんスーツ姿よりは板に付いていると思う。


水場で頻繁に顔を洗い、水分の補給をしながら休み休みにやっているが、ここの冷たい湧き水と山から吹いてくる涼風は、疲れも汗も吹き払ってくれる。
朝7時から始めた野良仕事は、午前中ですべて終えることが出来た。
毎年お盆は3家族が遊びに来て満員の民宿状態になるが、今年は二人の娘がそれぞれ出産を控え、通い妻も何かと引っ張り回されて足が遠のいている。
そんな訳で、これから酷暑の名古屋で盆休みだが、暑さと大家族に疲れそう。

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稲の出穂(しゅっすい)

2009年08月11日 | セカンドルーム

 

今朝5時に起きてテレビをつけたら「緊急地震警報」が突然流れてきた。
試験放送かと思っていたら、「地震が来るので警戒して下さい」とのアナウンスがあった数秒後に、家がガタガタと揺れた。
本物の警報を聞くのは初めてで、この数秒で何も出来なかったが、火を使っていたら反射的に消しに行ったかどうかも自信が無い。
飛騨地方は震度3で大事には至らなかった。
台風も遠ざかって、今朝は久しぶりに青空が見えた。


田の見回りに行ったら、一部の稲から穂が出て白い花をつけていた。


このあたりでは「出穂はじめ」と云い、すべての稲に穂が付くことを「出揃い」という。

水口(田に水を入れるところ)の近くは、いつも冷たい水が当たるので、育ちも遅く出穂は見当たらない。
これから「出揃い」までの1週間ほどは、稲が受粉して籾が育つ重要な時期なので、雨や低温の日が少なく日照りが続くことを願いたい。

いつも農作業を教わっている「谷口いわお」さんが田んぼを見に来て、稲の色が非常に良いとほめられた。
緑が濃すぎると穂に栄養がまわらず籾の育ちが悪く、色が薄いと雑草などに養分を取られて発育不良を起こしているとのことだ。
除草剤を使わないで、まめに雑草を取ったり、過剰な肥料をやらなかったのが良かったのかも知れない。
「穂見せ40日」と言われるように、このまま台風や病害虫、イノシシなどの被害が無ければ、9月下旬には稲刈りが出来そうだ。
ビギナーズラックを期待したい。

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夜の訪問者

2009年08月10日 | セカンドルーム

 

昨夜は大量の羽虫が部屋に侵入して来た。
この小さな虫は、網戸の目を通り抜けて入ってくるので防ぎようが無い。
蚊のように刺すことは無いが、顔のまわりを飛び回るので、煩くてしょうがない。
明かりを消せば寄ってこないが、7時から真っ暗な部屋でじっとしていることも出来ないので、テレビも部屋の明かりも消してデスクのスタンドだけにした。


一ヶ所に集中して飛んで来て、机の上は落下した羽虫が動き回るので、落ち着いて本も読めない。
飛騨で「目せせり」と呼ばれる羽虫は、梅雨時に発生して目の周りを飛び回る鬱陶しい虫で、野良仕事をする人たちには嫌われている。
蚊取り線香を3本つけてようやく追い出したが、床や家具の上には羽虫がいっぱい落ちていた。
立秋が過ぎて、こんなに大量の発生は見たことが無い。
掃除機で取り除いて一件落着したが、寝ようとした時に次の訪問者がやって来た。
どこからともなく羽音が聞こえてくるので、天井を見上げたらスズメバチが飛んでいた。

 
蝿叩きで落とそうとしたが敏捷に動くので、失敗して蜂を興奮させたら大変と、ネット付きの帽子に長袖を着てタモでようやく取り押さえた。


去年は土間の天井にスズメバチが大きな巣をかけたので、ひと夏一緒に過ごしたが、夜中に部屋へ侵入してきたことは無かった。
今年は家の中の蜘蛛の巣もやたらに多いし、バッタやコオロギまで部屋で跳ねている。
天候不順は、昆虫の行動までおかしくしたのだろうか。

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夏草刈り

2009年08月09日 | セカンドルーム

 

今朝も雲が低く垂れ込めて、太陽は姿を見せない。
日差しがない分いくらか涼しいので、野良仕事も少しは楽である。
夏の盛りは、集落の草刈りが盛んに行われ、あちこちから草刈機のエンジン音が聞こえてくる。


田畑の堆肥や牛舎に敷くため、近所の老夫婦は連日の草刈りで、次々に干草の塔を立てていく。

 
3メートルほどの高さに積み上げられているが、風や雪で倒れたところを見たことは無い。
支柱1本でバランスよく積む技は、年季が入っていて一朝一夕では出来ない。


おばあさんが草の束を放り上げると、上で待ち受けるおじいさんが支柱に絡めながら固定していく。
息の合ったコンビが、何十年にもわたって続けてきた仕事は、掛け声が無くても間が空くことは無い。
家の前には3枚の廃田があり、以前は3軒の家が耕作をしていたが、それぞれ町へ移住して今は荒地になっている。


草が生い茂って溝を埋め、道路にも覆い被さっていて見通しが悪いので、毎年道路際だけを刈っている。
草いきれと湿度の高さでへばってしまったが、予定をしていた分は終えることが出来た。


刈り草の山が10個も出来たが、積む技もないしコンビを組む相手もいないので、後日田んぼの脇へ運ぶことにして、今日の野良仕事は終わった。
老夫婦は夕方まで、同じ仕事を根気よく繰り返していた。
この辺りのお年寄りは、余暇とか余生を楽しむ概念は薄いようで、体が動く間は働き続ける。
敬老パスもシルバーシートも無縁の暮らしが、うらやましく思うこともある。

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「すくなかぼちゃ」とトウモロコシをムジナに食べられた

2009年08月08日 | セカンドルーム

 

今日は晴れたり曇ったりのまずまずの天気となった。
畑の草刈りをしていて、一番大きく育っていた「すくなかぼちゃ」とトウモロコシをムジナに食べられているのを見付けた。
昨日見回った時は異常が無かったので、昨夜畑に来たようだ。
かぼちゃは爪で皮に傷が付くほどの軟らかさでまだ熟れていないし、トウモロコシも粒が小さいので、どちらもまだ収穫できない。
ムジナも食べ頃を知っているので、まだ来ないだろうと思っていたが、山に餌が無いのか早々と食べに来たようだ。


大きいかぼちゃを選ぶのも憎いが、丹精込めたかぼちゃをこういう贅沢な食い方をされては許せない。
トウモロコシは3本引き倒されて、食べ残しが2個残っていたので、1個はお土産に持ち帰ったのだろう。
近所のおばあさんが、トウモロコシを前足で抱えて逃げていくムジナを見たことがあると話していた。


悔しいけど、初物のかぼちゃはムジナと共有することになってしまったが、かじった両端を捨て、真ん中を揚げて食べたが、ムジナが残すほど不味くは無かった。


畑に残った5個のかぼちゃをネットで包んだが、効果はわからない。


トウモロコシは、畑全体を網で囲ったのでムジナは防げるが、イノシシが来たらひとたまりも無い。
毎年高校野球が始まると、山里では野生動物との攻防戦が繰り広げられる。

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稲田の土用干し

2009年08月07日 | セカンドルーム

 

今日も昨日と同じようなすっきりしない天気だった。
野良仕事をしていると、スコールのような雨が突然襲ってくるので、雨宿りするまでにずぶ濡れになってしまう。


雨が上がると地温で暖められた水分が、霧となって集落を包んでいく。
こんな繰り返しで日が暮れたが、雨後の涼風は心地が良い。


今は田の土用干しをしているが、こんな状態では田がなかなか乾かない。
土用干しは、出穂の前に田の水を抜き、泥の表面を乾かして干割れを作ることである。
この効果は、①割れ目から稲の根に新鮮な酸素を供給する。②有毒なメタンガスなどを抜く。③根が水を求めて深く張り倒伏を防ぐ。などがあると言われている。
いずれも丈夫な稲を育てるのに必要な作業であるが、最近は刈り取りにコンバインや稲刈り機を使うようになったので、一度泥を固めておくと作業がし易い事もある。
穂が出た後も、天候の状況や乾き具合を見ながら間断潅水をして、1ヵ月ほど後に落水して稲刈りを待つ。
稲作は水管理が大切であると言われているが、天から落ちてくる水のコントロールは出来ない。
平地では既に穂が出ているが、高冷地にある田は15日頃になるようだ。
順調に行けば、10月上旬には待望の稲刈りだが、天候に不安を感じたり、豊作に胸を膨らませたりしながら、毎日田に出ている。

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框組みの引出し

2009年08月06日 | セカンドルーム

 

3日続いた夏空も、今日は台風の影響なのか、早朝から雨が降ったり止んだりしていた。
雨の合間を縫って田の草取りをしていたが、湿った空気が肌にまとわり付いて気分が悪いし、虫もたくさん出ていた。


蒸し暑さにたまりかねたユキは、水場に腹ばいになって気持ちがよさそうだ。
晴耕雨読ではないが、午後は作業場に入って、仕掛かり中の引き出しの加工に取り掛かり、ようやく塗装をする工程まで進んだ。


この引出しは、座卓の上に載っている細々とした物を収納して、座卓の下に置いて使いたいという依頼者の注文で作っていた。
置き場所を移動することもあるので、軽くて丈夫なつくりの「框組み」の技法で作った。
主に箱物の制作に使われる加工法で、縦と横の框材にほぞとほぞ穴を作って接合し、内側に溝を彫って側板や天板をはめ込む構造である。
ムクの一枚板に比べて、軽量で狂いは少ないが、やや重厚感に欠けるとも言われている。
一枚板より使う部材の数も多く、この引出しだけでもは30個ほどで、その分工程数も多くなる。
家具作りには色々な技法があるが、置く場所や用途によって、理にかなった加工法を編み出した人は偉いと思う。
引出しのめどが立ったところで、また椅子の注文を2件もらった。
ボツボツ手仕舞いをしようと思っていても、注文が入れば職人モードになって、デザインや加工法などを考えたりしている。

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ようこそ自然豊かな高山へ

2009年08月05日 | セカンドルーム

 

高山市の広報誌に出ていた「ようこそ自然豊かな高山へ」のキャッチフレーズが目を引いた。
そこには、「市が提供する移住促進制度を利用した移住者が、4ヶ月で12世帯・29人になった。移住や空き家紹介の相談件数は、制度がスタートした平成19年は21件、20年は65件、今年度は4月から6月までの2ヶ月間で既に40件を越す盛況ぶり。」と報じていた。
あわせて、「移住が進んでいる要因は、高山市の豊かな自然環境が移住希望者のニーズに合っていることなどに加え、市が進める移住交流施策が後押ししている。今後も都市住民を対象とした移住フェアへの参加や、移住セミナーの開催などこれまで以上にPR活動を充実させたり、農業の専門家などで構成するネットワーク会議を設立して就農移住も進めていく。」と結んでいる。
過疎化が進む高山市は、一人でも多くの人が移住して来ることを期待して、移住やUIJターンを希望する人へ家賃補助や改修費助成などで応援し、少しずつ成果を出している。


私の住んでいる集落も過疎化が進み、空き家や耕作放棄地、荒廃した山がが目立つ。
住み始めて10年になるが、その間に3家族が移住してきたが、既に2家族が田舎暮らしに馴染めなかったり、店や交通機関の無い不便さを嫌って去っていった。
補助金や助成はありがたいことかも知れないが、都会の利便性を追い求めてきた人が、過大な期待を持っての移住はリスクが大きい。
また田舎ならではの慣習やしきたりも見逃せない。
数百年にわたって維持されてきた水路や作業道は移住者も自由に使えるし、他人の敷地を通っても咎める人はいない。
それを当然の権利として使ったり、買った土地は自分のものと、鉄線を張って立ち入り禁止の立て札などを立てれば、古くからの住民の心は穏やかでない。
集落共有の草刈り場や入会山は無くなったが、その心は今も受け継がれている。
田舎の伝統文化を理解し、少々の不便を我慢すれば、昭和中ごろの自然や人に寄り添って生きてきた懐かしい暮らしが出来る。

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夏の献立

2009年08月04日 | セカンドルーム

 

今朝は、あたりが深い霧に閉ざされていた。


田んぼの見回りを終え、朝食のおかず用にトマトときゅうり、パセリなどを取り終わった頃には、朝霧が晴れて青い空が現れた。


朝食は6時半頃に食べているが、今朝の献立はトーストにコーヒー、目玉焼き、生ハムに菜園で取れたキュウリ、トマト、ピーマンを添えた。
朝は年間を通じて、ほとんどパンとコーヒーで、昼は11時頃に主に麺類を、夜は5時半頃にご飯に味噌汁などの献立が多い。


ついでに昼と夜も披露すると、今日の昼は、冷麦2把とおかずは丸干しにキュウリとトマトで、夕食は、ご飯に秋刀魚の塩焼きにナスとキュウリである。


今日の食事が比較的まともなのは、昨日町へ買い物に行ったばかりだからである。
通常は週に1回ほど買い物にいき、魚なら刺身、鮮魚、干物を一人分ほど買ってきて、3~4日で食べ終えるようにしている。
今日は2日目で、充実?した献立であるが、日を追って質素になっていく。
今は夏野菜が売るほど取れるので助かるが、3食キュウリばかり食べていると、見るのも嫌になる事がある。


いつも使っている3分割のプレートは、ちょっと味気ないが無精者には便利である。
洗うのも盛り付けも簡単だし、運ぶのも一度で済んでしまう。
どこでも手に入るかと思っていたが意外に無くて、名古屋のデパートを回ったけどパンダや苺のイラストが入ったのはあったが無地は無かった。
インテリアショップでやっと見つけたが、大人はあまり使わない食器なのかも知れない。

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飛騨地方も梅雨明け

2009年08月03日 | セカンドルーム

 

 

昨日の昼間は雨が降っていたが、夕暮れ時になると、西の空を赤く染めて太陽が沈んでいった。


今朝は久しぶりに、雲ひとつ無い真っ青な空が広がっていた。
飛騨地方もようやく梅雨明け宣言が出されて、夏本番がやってきた。
長い梅雨が続いて、わが田畑も日照不足でいろいろな影響が出ている。
特に、例年に比べて害虫の発生が多く、被害がかなり出そうだ。

 
青虫が発生して稲の葉を盛んに食っている。ひどくなると軸だけ残して食い尽くす怖い虫だ。
稲の生育に影響するので、農薬で駆除するところが多いが、日照りが2~3日続けばいなくなると言われたので、その日を待ちながら見つけ次第つぶしてきた。


トウモロコシは、背がひょろ長く伸びているが、実が太らない。

 
おまけに虫が付いて、未熟な実を食い散らかし、ひげを食いちぎって落としてしまうので、十分な受粉が出来ない。


すくなかぼちゃも、カメムシが汁を吸って、きず物にしてしまう。
長梅雨は、作物の生育を損ない、害虫の発生を引き起こしていた。
作物の生育を促し、害虫の大量発生を抑える、今日のような強い日差が待ち遠しかった。

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大雨警報下、集落総出の草刈りと清掃

2009年08月02日 | セカンドルーム

 

今日は集落総出で、草刈りと大八賀川や水路の清掃をする日になっていた。
飛騨北部には大雨警報が出ていて、昨夜から雨が降り続き、朝になっても止む気配は全く無い。
集合時間の7時半に公民館へ行ったら、既にほとんどの人が雨合羽を着て集まっていた。
こんな荒天では中止になるだろうと思っていたが、集落の人たちの常識は、次の日曜日に天気が良くなる保証が無い限り、決めたことはやると云う事だ。


家に戻って登山用の雨衣と菅笠の完全武装で、割り当てられた水路と道路際の草刈りをはじめた。
背丈ほどの笹やすすき、よもぎなどの雑草に蔦や葛の蔓が絡み、切れの良い草刈機でも、思うように刈り払えない。


ここが終わった後は、連日の雨で水路の枡にたまった土砂のかき出しと、オーバーフローした水を逃がす作業だ。
水門を開けるバルブが水没しているのを探り当てて回そうとしたが、水圧か錆のためか回転しない。


「金てこ」を使って回そうとしたが、バルブはてこでも動かない。
恥ずかしながら若手の出番と、思いっきり金てこを引っ張ったところ、支点が外れ勢い余って水路へドボン!
哀れな濡れ鼠姿を見て、これ以上は無理と、水が引くのを待つことにしてお開きとなった。
去年は猛暑で汗びっしょりであったが、冷夏の今年は全身ずぶ濡れで震えるというドジを見せてしまった。

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