今日も昨日と同じようなすっきりしない天気だった。
野良仕事をしていると、スコールのような雨が突然襲ってくるので、雨宿りするまでにずぶ濡れになってしまう。
雨が上がると地温で暖められた水分が、霧となって集落を包んでいく。
こんな繰り返しで日が暮れたが、雨後の涼風は心地が良い。
今は田の土用干しをしているが、こんな状態では田がなかなか乾かない。
土用干しは、出穂の前に田の水を抜き、泥の表面を乾かして干割れを作ることである。
この効果は、①割れ目から稲の根に新鮮な酸素を供給する。②有毒なメタンガスなどを抜く。③根が水を求めて深く張り倒伏を防ぐ。などがあると言われている。
いずれも丈夫な稲を育てるのに必要な作業であるが、最近は刈り取りにコンバインや稲刈り機を使うようになったので、一度泥を固めておくと作業がし易い事もある。
穂が出た後も、天候の状況や乾き具合を見ながら間断潅水をして、1ヵ月ほど後に落水して稲刈りを待つ。
稲作は水管理が大切であると言われているが、天から落ちてくる水のコントロールは出来ない。
平地では既に穂が出ているが、高冷地にある田は15日頃になるようだ。
順調に行けば、10月上旬には待望の稲刈りだが、天候に不安を感じたり、豊作に胸を膨らませたりしながら、毎日田に出ている。