午前中は雲が多かったが、お昼ごろから晴れ上がり、抜けるような空は秋のように爽やかだった。
毎朝畑へ行って、その日に食べる分だけ野菜を取ってくるが、キュウリとナスはそれ以上に出来てしまう。
かぼちゃは冬まで保存が出来るし、トウモロコシも茹でて冷凍している。
枝豆は食べる分だけもぎ取って、残ったのはそのままにしておけば大豆として収穫できる。
近所の人たちは、キュウリやナスを塩漬けにして冬まで保存しているが、そこまでは出来ないのでもったいないけど無駄にしてしまう。
犬はよく草を食べているので、キュウリも食べるだろうと思って与えたが、怪訝そうに眺めるだけで食べようとしない。
来年は生産調整をするしかない。
午後は作業場で高校野球の中継を聞きながら、いすの部材作りの続きをやった。
今日の作業は、必要な寸法に切った部材に墨付けをして、角鑿盤で椅子4脚分48個のほぞ穴をほった。
深さ2センチほどの穴を、鑿で手加工なら時間が掛かるが、機械を使えば正確に早く仕上げることが出来る。
中京高校が勝ったところで、少し早いが今日の仕事を終えることにした。
毎年、甲子園の決勝戦の頃になると、急に涼しくなるが、今日も日が沈むと肌寒くて思わず長袖を羽織って窓を閉めた。
夕暮れの空も秋の色に変わっていた。