国語屋稼業の戯言

国語の記事、多数あり。国語屋を営むこと三〇余年。趣味記事(手品)多し。

SPOTLIGHT2 Impromptu Wild Card

2024-12-06 10:31:12 | マジック

SPOTLIGHT2 Impromptu Wild Card

●HESさんのレクチャーノート『SPOTLIGHT』シリーズの2巻である。

●HESさんの作品集またしても、ワイルドカードと思いきや、レギュラーカードによるワイルドカードである。

●ちなみにレギュラーカードによるワイルドカードには苦い思い出があって、生まれて初めて参加したレクチャー(ふじいあきら氏であった)で終了後の食事だか、お茶会だかで、マジックはマニア(ありゃあ、マニアだという外見の人、今ではおれもw)から「好きなマジックは?」と聞かれ、「ワイルドカードです」と答えたら、わたしのワイルドカードが複数入ったパケットケースを見ながら、鼻で笑い、「ふん、私たちはギミックカードなんか使わずにレギュラーカードでワイルドカードを演じるんだよ」と鼻で笑われたのである。

それ以来、マニアが怖くてレクチャーには参加しないくらいである。

もっとも複数種類のワイルドカードを持ち歩いているだけで、尋常ではないのだが。

●閑話休題。

●その恨みを晴らしてくれたのが本書である。

●『Mild』。これが即席版ワイルド・カードというものかあとしみじみさせてくれた作品。

 一読しただけでできるやさしさである。

 スピード感もあってよい。

 手が不自由になってカードマジックから離れる気になっている私にトランプをいじらせた傑作である。

 いいな。カードマジックも。

●『Wide』。

 シンプル。スポットカードが絵札になる。

 それだけで、ワイルドカードの目的は達しているよなあと思った次第。

 個人的にだが、少々くどいくらいに現在のカードの状態を書いてくださるとありがたかった。

 「このとき、上から順に~~になっています」的な文である。

 もっとも文章が煩雑になるかあ。

 どうもカード離れのせいか。もともと、パケットが苦手なせいか。

●『ゆうきとも氏のハンドリング』。

 わたしの好みのカウントは使うわ(ジョン・バノン氏のハンドリングなのか)、ディスプレイもきれいだわ。

 しかも、このディスプレイが合理的ときたもんだっと(植木等風)。

 実に「ゆうきタッチ」である。

 美しくて、合理的というタッチである。

●なお、実演動画がそれぞれにあるので、安心して読めるよ。

 現在、マジケでも買えるし、通販でも(やがて)買えるとこのこと。

●まずは、今回のマジケでは、これが紹介第一号である。

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