●頭が働かないにもかかわらず『チェーザレ 破壊の創造者』読了。
●かといって、頭の調子がイマイチでも簡単に読めるわけではなく、重厚な内容。
くやしいかな、解説、用語集などは読めず。再読の際、読んでみようと思う。
●ルネサンスの英雄(奸雄?)にして、『君主論』の著者マキャベリのアイドル的存在のチェーザレ・ボルジアの青年時の物語。
●建築物や内装の表現は豪華にして、緻密。再現性も高いらしい。
●チェーザレの一年間前後しか書いていないにも関わらず、彼は非常に魅力的で狂言回しのアンジェロ同様、私も引き込まれた。
●下手な大人より思慮深い一方で少年らしい一面もある。例えば「人の心を操る魔術師」として現れるレオナルド・ダ・ヴィンチとの対面時などがそうである。
●13巻での完結が惜しい(もっと続きが読みたい! 続きが連載されているということはないよね?)が、それは青年期の終わりで完結したのであり、成年以後は読者に委ねられたのかもしれない。
●私は世界史にたいして無知なので(大手予備校の代講で地歴公民を教えたことがあったが日本史、地理と公民だけ)、良い偏見をいただいた。この漫画に創作面が多々あるのは承知の上。
●13巻は書店にあるものの12巻は見当たらない。古本だと結構なお値段。講談社に書店の方が確かめたところ、重版の予定はないとのこと。
●私の勘だが、豪華版が出るな、これは。なにせ累計部数140万部以上なんだから、12巻が重版されないのはおかしいと思う。
●ついでに(?)川原泉の怪著(?(コミックスは1巻しか出ていなくて文庫版で完結している)『バビロンまで何マイル?』も読了。チェザーレも出てくるもんで。
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