国語屋稼業の戯言

国語の記事、多数あり。国語屋を営むこと三〇余年。趣味記事(手品)多し。

小論文・面接のためのフレームワーク・略称・原理・原則(四訂版)

2023-03-11 09:38:00 | 国語

※受験用のフレームワークなどをまとめてみました。有名なフレームワークを外していますが分かった人はマニア。

※小論文で引用した上でそのフレームワークに沿って書いていくのは有効。

 引用することで知識があることを採点者にわからせることができる上に、自分自身、分析の視点が手に入り、書きやすくなる。

※一つでもこれは使えると思ったら覚えるべき、思考の癖をつけるべき。


※framework 「枠組み」「骨組み」「構造」などと和訳できる英単語。

一般的意味 frameworkとは、beliefs(フレームワーク内で正しいとして信じている事物)、ideas(概念。フレームワーク内の用語の定義)、rules (規則や法則。フレームワーク内で有効な手順やメソッド)のセットで、それを使えば、対象とする範囲で、問題解決や意思決定を行いやすくしたテンプレート。
ビジネスフレームワーク - 経営戦略や業務改善、問題解決などに役立つ分析ツールや思考の枠組み。MBAなどで教わることが多く、ビジネスに必要とされるロジカルシンキングや発想法などを体系的にまとめたもの。
開発・運用・意思決定を行う際に、その基礎となる規則・構造・アイデア・思想などの集合のこと。日本語では「枠組み」などと訳されることが多い。(Wikipediaより)

いっぺい氏のパフォーマンス3原則

・質問し過ぎない

・説明し過ぎない

・嘘をつかない

※集団討論などで有効。

稲盛和夫の成功の方程式

「成功=考え方×熱意×能力」

熱意と能力の点数は0点から100点まで。考え方はマイナス100点からプラス100点まで

飲食店経営のQSCA

Quality(クオリティー・品質)

Service(サービス・気配り、おもてなし)

Cleanliness(クレンリネス・清潔)

Atmosphere(アトモスフィア・雰囲気)

OODA(ウーダ)

Observe(観察)

Orient(情勢判断)

Decide(意思決定)

Act(行動)

※「みる」「わかる」「きめる」「うごく」の順で循環させていく。自己分析に有効。また、小論文のアウトライン構成などで有効。

SDGsの5つの「P」
People 人間
Prosperity 豊かさ
Planet 地球,世界の問題を解決
Peace 平和
Partnership パートナーシップ

※人間、地球、豊かさ、平和のための目標であり、国際社会のパートナーシップにより実現をめざすこと。現代の正しいことの基準でもある。経済成長、社会的包摂、環境保護とセットで動く。

SDGsnoの17の目標

1

貧困をなくそう
2
飢餓をゼロに
3
すべての人に健康と福祉を
4
質の高い教育をみんなに
5
ジェンダー平等を実現しよう
6
安全な水とトイレを世界中に
7
エネルギーをみんなに。そしてクリーンに
8
働きがいも経済成長も
9
産業と技術革新の基盤を作ろう
10
人や国の不平等をなくそう
11
住み続けられるまちづくりを
12
つくる責任、つかう責任
13
気候変動に具体的な対策を
14
海の豊かさを守ろう
15
陸の豊かさも守ろう
16
平和と公正をすべての人に
17
パートナーシップで目標を達成しよう

オタクの行動特性の3C

Collection(収集)

Creativity(創造)

Community」(コミュニティー)

※野村総合研究所がまとめた言葉。意外な視点から自分なりのフレームワークを作る例としても面白いのではないかな。

 ちなみに孫引きであることを知っておいてね。

漢詩の絶句を組み立てる型

※例えば小論文で活用するなら、起=導入(グラフ・課題文から言えることをまとめる)、承=展開(導入を前提に自分の考えを述べる)、転=反論の設定(自分と異なる意見の提示)、結=結論(異なる意見を否定したうえでの、あるいは譲歩しての主張)という感じか。

クランボルツの「計画された偶発性の理論」(Planned Happenstance Theory

好奇心:新しい学習機会の模索

持続性:めげない努力

楽観性:新しい機会を「実現可能」と捉える

柔軟性:信念、概念、態度、行動を変える

リスク・テイキング:結果が不確実でも行動する

※キャリア教育での理論。志望理由などへ活用できるが、高2までの間に活用してほしい。

KPT(反省するときに考えるべき視点)

Keep(維持していくべきこと)

Problem(問題点)

Try(これからやっていきたいこと)

※小論文はむろん、面接、志望理由書などに活用できる。

5W1H

Who(誰が)

When(いつ)

Where(どこで)

What(何を)

Why(なぜ)

How(どのように)

※物事を述べるときの基本とされる。省略を避けるためにはこれを意識すると良い。さらに省略を避けるためには英文法のSVOCの視点も重要。

指原莉乃(HKT48)から学ぶ、ビジネスマンにも絶対役立つ!組織で勝ちぬく力10個

・1  自分が何をもとめられているかを考える(ポジショニング)

・2  失敗してもそこから立ち直る、メンタルの強さとリカバリー力

・3  後輩を徹底的にフォローする

・4  個人ではなく、組織にとって良いことを優先させる

・5  超コミュニケーション力

・6  環境によってキャラを変える

・7  先輩にも言いたいことは言う、ただし先輩をたてることを忘れない

・8  好きなことを仕事にする

・9  各環境・ステージにおいて結果をだす

・10 礼儀を忘れない

※自己推薦の項目を考えるときに参考に視点。

SWOT分析

        プラス要因      マイナス要因

                

内部環境   Strength(強み)    Weakness(弱み)

    ・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・

外部環境   Opportunity(機会):   Threat(脅威)

:

※現状分析に有用。これを前提にマイナス要因を克服する。自己推薦書、小論文の原案作成に役立つ。

3S主義(原則)

Standardization(標準化)

Simplification(単純化)

Specialization(専門化、差別化)

※チェーンストアの原則。経営系では特に有効な視点。

儒教の五徳(五常)

仁(人を思いやること)

義(利欲にとらわれず、なすべきことをすること)(反対語;利)

礼(「仁」を具体的な行動として表したもの)

智(道理をよく知り得ていること。知識豊富なこと)

信(友情に厚く、言明をたがえないこと、真実を告げること、約束を守ること、誠実であること)

  ※孟子は「仁義礼智」を四徳としている。美徳とされるものごとである。自己推薦だけでなく、小論文でも正しさの基準としても使用可能。

3R(スリーアール)

リデュース(Reduce)(廃棄物の発生抑制)

リユース(Reuse)(再使用)

リサイクル(Recycle)(再資源化)

※循環型社会のキーワード。環境問題の常識で小学生でも知っているそうで。私も現代社会を教えているときに板書したなあ。

3C分析

顧客(Customer)市場、取引先、顧客のニーズ、顧客の対象は誰かなど)

競合(Competitor)ライバル企業(強み、弱み、評価、市場のシェアなど)

自社(Company)紹介(どのような評価を受けているか)や仲間、会社の強み、評価、現在の市場シェアなど)

※新製品を考えなさいという問題で特に重要。自己分析として自己推薦の役にも立つ。

空・雨・窓

空(事実を確認)

雨(状況を予測)

傘(解決策を選定)

※問題発見・解決の基本。小論文ではもちろん有効だが、集団討論などでも重要。

ダーウィン・オーティスによる明確化のためのポイント

① 要素を複雑にしない

② 観客の記憶に負担をかけない

③ レイアウトを明確にする

④ 余分な挿入を避ける

※ダーウィン・オーティスはマジシャンだが、「観客」を読者・採点者とすれば小論文で重要な視点となる。

TPO

Time(時間)

Place(場所)

Occasion(場合)

  ※時と場所、場合に応じた方法・態度・服装等の使い分け。意外と政策系での視点として活用できる。

NPREP(テンプレップ)の法則

THEME(主題。テーマ。一番伝えたいこと)

NUMBER(伝えたいことはいくつあるか)

POINT(それぞれの要点)

REASON(その要点を伝えたい理由)

EXAMPLE(具体例)

POINT(最後に要点をもう一度言う)

  ※論文を書くときの順番。特に提出論文など、長い文章に向いている。

土佐尚子氏京大教授のアート思考のフレームワーク

「発見」

「調査」

「開発」

「創出」

「意味づけ」

※個性のある自己推薦、提出論文などで有効。もちろん、芸術系にとってはかなり重要。

4P・7P・4C

Product(商品、製品)

Price(価格)

Place(流通)

Promotion(プロモーション、販促活動) 以上4P

People (or Personal)(人)

Process(過程)

Physical Evidence(物的証拠) 計7P

Customer Value(価値)

Customer Cost(負担)

Convenience(利便性)

Communication(コミュニケーション) 以上4C

※4Cは顧客からの視点。経営・マネジメント系はもちろん、いくつかの項目は自己評価の基準になりえる。

弁証法

正  反  合

  ※「合」には「正」「反」の両要素が含まれている。単に「反」を否定しないところにポイントがある。

吉田豪(プロインタビュアー)の「インタビューの極意3か条」

本人より本人に詳しくなる

サプライズを持参する

敵じゃないことを伝える

※自由研究などで実地調査をするときのための参考にどうぞ。まあ、「プロ」の「極意」だからあくまでも、参考にね。

ロジェ・カイヨワによる遊びの4要素

アゴン(競争)

アレア(偶然)

ミミクリ(模倣)

イリンクス(めまい)

※アゴン=かけっこ、偶然=すごろく、模倣=ごっこ遊び、めまい=ブランコ、ジェットコースター。要素なので組み合わさっていることが多い。

以上、とりあえずのまとめ。


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