旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

ニームの古代ローマ~マーニュの塔、フォンテーヌ公園、ローマ時代の門

2021-01-14 10:08:20 | フランス
2009年フランスの旅より
初代ローマ皇帝アウグストゥスが建設した塔がニームの街を見下ろしている。

もとは城壁の一部だった。
↓ニームの城壁は二つある。下の↓1560年の絵地図でもいちばん上にえがかれている。

↑中心部に見える城壁は中世城郭都市。
それよりも大きく街を囲っているのが古代ローマの城壁。
全長6㎞を超える長さで十四の塔があったとされる。
つまり、ニームは中世よりも古代の方が街が大きかったのだ。
古代の塔のうち、地図上のいちばん上=高い場所にあったのが冒頭の「マーニュの塔」。
街を一望できる見張り塔でもあった。
内部に入ると、

現代のらせん階段がある。

いちばん上に見晴らし台にあがる階段はすりへっている。

古代から踏まれ続けてきた石なのだろうか。

↑ローマ時代のアレーナが二千年前と同じように見えている↑
楕円形、みつけてください(^.^)
**
ニームの街は丘のふもとにわく泉からはじまった。

紀元前五世紀ごろにはローマ以前ガリア人の集落があり、泉・またはその神はネマウススという名でニームの語源となっている。

このエリアはローマ文化を敬愛したルイ14世時代にも整備され「フォンテーヌ(泉)公園」となっている。
紀元前一世紀に入植したローマ人も先住民族の信仰は尊重した。
入植したローマ兵たちはかつて自分たちがエジプトを制したことから「ナイルのワニとヤシの木」をシンボルマークに選んだ。
↓古代のコインにも刻印されているワニとヤシの木が

現在でもニーム市のシンボルマークとなっている↑


***
古代ローマの城壁を貫通していたローマ街道(ドミティア街道)の門二つを今でも見ることができる。

フランス門↑もしくはアルル門

アウグストゥス門↑

コメント
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