火 晴
陽光、来、
それ、頬に当たり、
体、良く、
空、青く、
風、なし。
昨日、労働場のプランターにツバキノオジが新作を作った。
道ばたから抜いてきた草花で作った。
今日、やっとタイトルが決まった。
「わ」です。
昨日の段階では、
「緑のワ」、「ミドリノワ」、「緑の輪」、「みどりのわ」、「みどりの輪」、
「緑環」、と色々あったけど、あまりに寒いのでテンションはどんどんさがりまくり。
オジは作った作品を見て言った。
「タイトルだよ、小久保君」
「はい」
「まあ、いいか、適当で」
とオジは言い、ペンを出して、「わ」と書いた。
すると、俄然、作品が生きてくる。
タイトルをつけるということは、意味を生じさせるということだ。
僕は見ていないけど、「わ」というタイトルをつけたあと、
どっかのおとーさんが、パッと見て、吹き出したそうだ。
オジは笑いを取ろうと思って「わ」とつけたわけじゃない。
職員も、見て、笑った。
どうも、<みどりの葉っぱが、ちょうど丸く円を描いているので、
輪>、という我々の意図はまったく通じず、だ。
民は作品が「わ」の字に似ているから、という意味で笑っているのだ。
「だったらなあ、オジ、『川』とか『上』とか、すぐできるやんけ」
「ほうじゃあ。でもまあええ。確かに『わ』に見えるな、気が付かなかった」
っつーか、「あ」の反対じゃろう、これは。
夕方、我々がプランターの前で青い空を見ていると、
別のどっかのおとーさんが散歩がてらに、我々の作品を見た。
オジは待ってましたとばかり、そのおとーさんに、作品アピールを開始した。
そいでもって、どっかのおとーさんは言った。
「いいですねえー、和ですね。みんなねー、和のこころを持って云々」
どっかのおとーさんは、気弱そうで何とも覇気がない。
どっかのおとーさんは、「頑張ってください」
と言い残し、去っていった。
「オジ、なんだかわいは疲れた」
「そうやのう。何が和じゃ。喧嘩じゃよ。この世は」
とオジと僕は、これでもかというほど激しく毒づいたあと、
枯葉を聡怩オた。汗かいた。
労働場の小さな一角の、プランター作品。
ツバキノオジと僕との合作は、これで5作目になった。めでたい。
陽光、来、
それ、頬に当たり、
体、良く、
空、青く、
風、なし。
昨日、労働場のプランターにツバキノオジが新作を作った。
道ばたから抜いてきた草花で作った。
今日、やっとタイトルが決まった。
「わ」です。
昨日の段階では、
「緑のワ」、「ミドリノワ」、「緑の輪」、「みどりのわ」、「みどりの輪」、
「緑環」、と色々あったけど、あまりに寒いのでテンションはどんどんさがりまくり。
オジは作った作品を見て言った。
「タイトルだよ、小久保君」
「はい」
「まあ、いいか、適当で」
とオジは言い、ペンを出して、「わ」と書いた。
すると、俄然、作品が生きてくる。
タイトルをつけるということは、意味を生じさせるということだ。
僕は見ていないけど、「わ」というタイトルをつけたあと、
どっかのおとーさんが、パッと見て、吹き出したそうだ。
オジは笑いを取ろうと思って「わ」とつけたわけじゃない。
職員も、見て、笑った。
どうも、<みどりの葉っぱが、ちょうど丸く円を描いているので、
輪>、という我々の意図はまったく通じず、だ。
民は作品が「わ」の字に似ているから、という意味で笑っているのだ。
「だったらなあ、オジ、『川』とか『上』とか、すぐできるやんけ」
「ほうじゃあ。でもまあええ。確かに『わ』に見えるな、気が付かなかった」
っつーか、「あ」の反対じゃろう、これは。
夕方、我々がプランターの前で青い空を見ていると、
別のどっかのおとーさんが散歩がてらに、我々の作品を見た。
オジは待ってましたとばかり、そのおとーさんに、作品アピールを開始した。
そいでもって、どっかのおとーさんは言った。
「いいですねえー、和ですね。みんなねー、和のこころを持って云々」
どっかのおとーさんは、気弱そうで何とも覇気がない。
どっかのおとーさんは、「頑張ってください」
と言い残し、去っていった。
「オジ、なんだかわいは疲れた」
「そうやのう。何が和じゃ。喧嘩じゃよ。この世は」
とオジと僕は、これでもかというほど激しく毒づいたあと、
枯葉を聡怩オた。汗かいた。
労働場の小さな一角の、プランター作品。
ツバキノオジと僕との合作は、これで5作目になった。めでたい。
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