学校のクラスには必ずひとり、とにもかくにも目立つ存在の生徒がいたものだ。小学生の頃、こんなクラスメイトがいた・・・。
その男の子は、何かといえば自分のことばかり喋ったり、変わった行動をして周囲を驚かせてばかりいた。自分が頭良いことを自慢している風でもあった。ある日、国語の授業で「有名な短歌を何かあげてください」という質問に、彼は「織田がつき、羽柴がこねし天下餅・・・」と答えた。しかし、これは厳密には短歌ではない。このことを指摘された彼はすっかり拗ねてしまい、その日一日中、誰彼かまわず嫌味な態度をとるようになってしまった・・・。
もう一つある。クラス内でプレゼント交換会をしたときのこと。プレゼントは、基本的に手作りでなければならなかった。無事に交換も終わり、プレゼントを開けたとき、ひとりの男の子がなぜか泣き出した。中を見たら、鉛筆1ダースが入っていた。さきの彼が用意したプレゼントだったのだ。クラス全員から非難を浴びせられた彼だったが、「何が悪いんだ」と一転、開き直った態度をとり続けたのだ。ちなみに、ぼくが貰ったのは、皮肉にも鉛筆をプレゼントされた男の子の作った粘土細工の怪獣だった・・・。
と、何かとトラブルを引き起こしていたこの男、はじめは親しくつき合っていた自分もすっかり呆れはて、徐々につきあいを避けるようになってしまった。中学は私立に行ってしまったので、その後どうなったかはわからない・・・。
・・・ここ数日間の国会情勢を見ていて、ときの総理大臣、なんだか先の男の子に似ているなー、なんて思うわけでして。みなさんの子供時代には、こんなこいましたか?