きょうはこんなところに降り立った。
新逗子の手前、京急の神武寺駅。駅の山側は米軍の住宅地となっていて、山間ながら人工的に開かれたような、不思議な静かさと佇まいがする。
ここから歩いて十数分のところにある、第一運動公園が、最初の目的地、だったのだが。その公園一帯が再開発工事のためにフェンスで覆われている。
見たかったのは、この公園に保存されている、京急600系。先日雑誌でかなり荒廃している姿を見て。一部のフェンスに穴があいていたので、そこからかろうじて中を覗き見ることはできたのだが、
この荒れ方を見て、再開発が終わっても引き続き保存されるかどうか、まったくわからない。
その後、JRの逗子駅方面へ歩いていく。京急のガードをくぐると、踏切ありの標識があった。
警報器も遮断機もなく、線路もさびたレールが1本、カーブしている。
そして、立入禁止を示す立て看板には”総合車両製作所”の社名。こここそ、逗子から総合車両製作所の工場まで引き込み線の一部だ。
金沢八景から逗子まで、総合車両製作所(旧:東急車輛)で製作された車両が、各会社線へ列車を回送するため、逆に改造などにより工場へ引き込むときに使われる線路なのだが、なにかしら車両がいれば、説得力あったのに・・・と思う。どうやって通行するのかも含めて。
逗子駅の直前に、また変わったものを見つけた。
これも踏切で、またしても遮断機も警報器もない。いわゆる「第四種踏切」というやつではないだろうか。地元住民らしい老女が、ひょいひょいと左右を確認すると、スタスタ渡っていった。ぼくも続こうと思ったが、ちょうど列車が通過するところだったので、やり過ごしてからおっかなびっくり渡る。
こんな感じで、神武寺から1時間ほど歩いて、JRの逗子駅に到着。
改札を抜けると、列車はまだ出発前で、駅で車両を連結する作業をしていた。
出かけるときに降っていた雨はほぼ止んでいた。昼時を少し過ぎていたので、適当に店を探して昼食を摂り、次の目的地へ向かう。