資料作成や会議のセッティング、重要な会議への出席から議事録作成まで、とにかく次から次に来る業務をこなす上に、二人いる部下(今いる部署では、ぼくが一番年下。ということは・・・)へも手伝ってもらうための指示を出したり。
「そのくらい出来てなきゃダメだろ!」会議の時間が迫ってて、殺気立っている(!)上司に怒鳴られながらも、どうにか資料を仕上げ、中途半端に昼食をすませ、会議の準備を進め・・・ひぃひぃ。
午後の穏やかさをたちどころに吹き飛ばす、嵐のような会議もなんとか無事に終わり(結果は二の次としても・・・)、ホッとしたところで忘れかけていた眠気が襲ってくる。疲れて半分意識が飛びかけているところへ、先ほどの上司が一言、
「ありがと」
たったそれだけなのだが、なんか心を動かされた。
実力主義、できて当たり前、なんてことは、ぼくの場合はまずないなと思っている。作る資料はどこかにミスが残るし、準備不足で赤っ恥かいたり、会議で同じ質問を何度も繰り返したり、部下をうまく使いこなせず、ずっと悩んだり。それでもなぜ、こんな仕事を続けられるのだろうか?
ここ数年、転属や一時出向が続いた時に、「これだけ異動や応援が多いってことは、お前は”使えない”ってことかもよ」と言われたことがあり、特に年度末や節目に訪れる人事異動の前後は、不安で不安で仕方なかった。
さっきの一言でグッときたのは、自分で言うのは恥ずかしいことかもしれないけど、今の職場でようやく”必要とされている”ことに気づいた、と思っている。
そういえば、こんなこともあった。別の職場にたまたま顔を出したとき、そこの課長に「お前が来ると俺何かしたのかと思ってドキっとするよ」と言われたときも、同じ気持ちになった。
「ありがと」。ぼくも、いつでもこれが言えるような人であり続けたい。