Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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荷物が来ました・・・?今日もなかなか長文です(笑)

2014-01-25 20:56:00 | Ferrari275GTB
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先日、アイドロンのデカール加工に付いてお電話を頂いた岡山県の方から荷物が送られて来ました。
少し前にヤフオクでバイクの部品を落札して送金をした所だったのでてっきり部品が来たのかと思っていたら違っていました(笑)

早速開封して作業を開始致します・・・机の上が奇麗な朝の内が良いですね。
デカールの下にゴミがかんでしまうと良くないですから・・・作業前に奇麗に片付けて掃除はしますけどデカールの下へのゴミかみはNGですからね~。
デカールはあっという間に完成です!
完成品に加工する場合アンテナなどの細かな部品に不用意に当たらない様にまたデカールが乾燥後には指紋などの汚れが付いていないか良く確認の上リアウイングのフラップを固定している小さな部品を取り付けたりと・・・なかなか神経質な作業になります。
まあこれをやりたくないと思われる方の気持ちもわからない事は無いですね。

この後さらにクリーニングをして箱に戻して発送します。
喜んで下されば良いですね~。

さて275GTBですがボディの大きな変更は終わったのですがまだ仕上げていない部分でホイールアーチが有りますね、この部分はタイヤ/ホイールを取り付けてさらに車高を決めないと加工する事が出来ません。
と言う事でまずタイヤから・・・
キットに付いているのはミニカーショップコジマ製のタイヤでダンロップですがこれをキットのホイールに填めると結構きつくて指が痛くなってしまいます。
まあそれくらいですからこのまま制作を進めると早々にタイヤが切れてしまいそうです。
また設計年次が古いのでトレッドパターンは線が入っているだけ・・・ちょっともの足らないですね。

ちなみにキットのホイールはこんな感じです。
ホイール本体は真鍮?にメッキを施した物でセンターのディスクはメタル製です。
ちなみに275GTBはフェラーリのロードカーの標準ホイールでアルミホイールを最初に採用した車だって知ってました?
今でこそアルミホイールは全く珍しい物ではないですしスタッドレスタイヤを購入するとスチールホイールでは無くアルミホイールが付いてくる事も多くなりましたね。
でもこの時代はまだまだ珍しく先進的な物だった様です。

もう一つ書いておけば275GTBのアルミホイールには2種類有りまして初期の物はこんな感じの物でした。
主に275GTBの初期のシングルカムエンジン搭載車に使われていた様です。
勿論後期の4カムエンジン搭載車に付けている例もありますが・・・)

アバルトパターンの様な感じですね・・・これはこれでかっこいいのです。

後期の車はこんなアルミホイールでした・・・

透し図ではわかり難いかもしれませんから・・・(まあ最初からこの写真を出せよって・・・!?笑)
このタイプのホイールは同年代のロードカーにも使われています、レーシングカーにも・・・例えばディノ206Sなどもオフセットとかは違うかもしれませんが同じデザインのホイールを使っていますね。

そこでこのキットのホイールですが・・・
どうも気に入らないのです、どこが気に入らないかと言うと穴はまあ開ければ近い姿にはなると思います。
しかしリムとディスクの部分が90度に近い入り角が出来てしまいます、また別部品ですから隙間も出来てしまいます。
実車は一体の鋳物ですから隙間は無い訳でして・・・しかも微妙なラインでリムにつながっています・・・

そこで探したのが以前作ったディノ206Sピニファリーナのホイールです。
と言っても私が原型を作ったのでは無くAMRのフェラーリ275GTBのホイールに少し手を加えた物をレジンでキャストしたものです。
今見るとまだまだな部分も有りますがこちらの方がまだ雰囲気が良いかと思います・・・。
とにかく内角の部分の一体感を出す為にはディスクの部分は継ぎ目無しの一体整形が良いと思います。

このホイールはキットのホイールと直径が違いまして、キットのオリジナルは10.5mmの直径に対してこのホイールは10mmです。
ホイールのインナー側は旋盤で作るとしてタイヤは?と言う事になりますね。
10mmのタイヤで時代を考えても良いタイヤはメイクアップのGTタイヤでしょうか!?
在庫を持っていましたのでこのタイヤを使う事に致しました。
先日予備のGTタイヤを入手すべく連絡を入れた所メイクアップさんでもこのタイヤの在庫が尽きてしまったと伺いました。
貴重な在庫だったんですね・・・。

ホイールの内側を作ります。
旋盤に真鍮の丸棒をくわえて固定して削っています
画像は中グリバイトでレジンのディッシュが嵌る部分を掘っている所です。

いよいよ切断しますが、ディッシュ部分が2.0mm有りますのでインナーはフロントが2.0mmリアが3.0mmにしました。
これは使用するタイヤの寸法に合わせてと言う事ですね。

ディッシュ部分と合わせてみました。
まだカエリを処理していませんのでディッシュが斜めに入ったりしていますが最終的には真っすぐに入る様に調整致します。

メイクアップのGTタイヤを填めて見るとこんな感じです。
寸法も丁度良くてタイヤが一方的に無理をしている様には見えません、これなら短時間で破断する事も無いと思われます。


雰囲気は・・・

リアも付けてみると・・・

問題が有るのは・・・ココです!!
ホイールの幅が変わったと言うよりもボディを絞ったからタイヤが飛び出してしまいました。
トレッドを変更しなければなりませんね、これは明日の仕事になりそうですね。