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Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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Ferrari312Pサスペンション調整Ver.1

2017-02-18 21:17:23 | その他
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数日前の天気予報ではこの週末から週の始めにかけて雪が降る予想が出ていましたが、本日の山陰は朝から良い天気でした。
昨夜雨が降ったらしく道路は濡れていましたが出勤の時には青空が出ていました。
午後2時半頃から急に強い風が吹きましてその後に雨が降って来ましたがとても雪が降る様な気温では無く比較的過ごしやすい天気でしたね。

さて本日の仕事ですが・・・
少し前にCMC製の1/18Ferrari312Pのサスペンションの調整のご相談を頂いておりました。
昨日当方の見積もりが到着し内容をご検討頂き調整のご返事を頂いたので少しづつですが本日から開始となります。

送られて来たのはこんな感じで新品同様ですね・・・。

早速中身を出しまして確認作業をいたします。
どこに問題が有ってどのように調整すれば良いのかを検討致します。
全体を見回す場合は平面の板の上で行ないます、幸いな事に私のアトリエではショーケースの上側がガラスになっていますのでここで代用する場合が多いですね。
自宅には定盤が有るのですが置き場所が無いので・・・(笑)

右のフロントタイヤは見た感じ少しネガティブキャンバーになっていますね。

左は右と同じ位の角度でポジティブキャンバーになっています。
わかり難いかもしれないのでスチールのブロックを置いてみました。
タイヤの上側はブロックに当たっていますが下側は1.0mm程空いているのがわかりますね。

同じ様にスチールブロックを当ててみますと右側はやはりネガティブキャンバーですね。
ミッドシップの場合フロントは車の重量がかかり難い(エンジンが後ろ側に有るので)のでハンドルを切った時にタイヤが逃げやすいのでネガティブキャンバーを付ける場合が有りますからフロントにネガティブキャンバーがついているのは間違いでは無いはずです。(足回りのセッティングによっても違います)

次は上から見た所です。
ネガティブキャンバーがついている右のフロントタイヤを直進方向にしておきますと、左側のタイヤは少し左を向いています。
つまりトーアウトになっているのです。
この場合は左右のタイヤをステアするステアリングロッドを短くしてトーインに調整しますが、左側のタイヤのポジティブキャンバーを直しますと寄りトーインが酷くなりますから、トーインを直すのはポジティブキャンバーを直した後でトーを調整した方が良いと言う事です。

次はリア周りの検証です。
リアはポジティブでもネガティブでもなく良い感じになっていますね。
但し裏から見た場合(カウルを外さないと上から見る事が出来ません)トーアウトで左右とも少し開き加減で足回りが取り付けられています。

取合えずホイールとタイヤを車体から取り外してみました。
問題が少ない感じに見えたフロントの右側のサスペンションですが・・・
センターロックのボルト部分がネジ部分の谷の部分から折れてしまいました。
緩めようと左に回したら(実車と同じく逆ネジなんです)ほとんど何の抵抗も無くポロッと折れてしまいました。
鋳物であるこの部分にスが有った様でして弱かったのでしょう・・・
さすがにこれはどうにもなりませんが・・・早速同じミニカーを1台手配しました(笑)
ある程度部品は自作出来ますが修理のご依頼を頂いた部分と違う部分が壊れてしまったらそれは私の責任ですから・・・。
自作の部品で直した物をお返しする訳にもゆきません。

左フロントのポジティブキャンバーはアップライトの上側のビス穴を外にずらして開け直しする事で右側と同じ位のネガティブキャンバーになりました。この部分は以前同様の修理をした時にご紹介しておりますので再び同じ画像を上げる事はしません。
ここでは結果だけ写真をアップしておきましょう。
右側のブロックと比較しますと少しだけネガティブキャンバーになっているのがご理解頂けると思います。

次はフロントのトーの調整ですね。
トーインになっていましたがポジティブキャンバーをネガティブキャンバーに調整しただけで寄りトーインになってしまいましたのでここはステアリング系のタイロッドを短縮してトーインに調整する事にします。
中央部分を真鍮パイプに交換して短縮したタイロッドです。

最初頃の画像と比べますと明らかにトーインになっていましてこれなら見た目が自然になった様に思います。

次はリア側のトーアウトをトーインに調整致します。
この場合はリアのアップライトを前側から引っぱっていますテンションロッドで調節しますがこのロッドはかんたんに短く調整する事が出来ません。
よってロッドの外径がピッタリ入り込むパイプを旋盤で作りまして一旦ロッドをカットして短くした上でパイプでジョインとしてゆきます。
下の画像で真鍮色の部分がその部品ですね。

タイヤのトーアウトが直りまして左右ともきちんと前を向いている様に見えますね。


取合えず第一日目の作業を完了しました。

テールレンズとナンバープレートのステー製作

2017-02-17 23:13:04 | Ford ModelA Hot rod
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本日の山陰の空はこんな感じです・・・
厚い雲がかかっていましてね一見寒そうですが実は暖かいのです夕方暗くなってからでも7度くらい有りましたからね〜。
普通夕方になりますと2〜3度くらいですからね〜。

テールレンズを作るはずなのに旋盤で金属を削っています。
普通はレンズと言いますとアクリル板を削って作る物です。
しかし、古い車ですと金属の枠にオレンジとレッドのガラスを嵌め込んだ金属のフレームが付いているのです。
これは海外の車だけでは無く古いダットサントラックなどにも同じ様なレンズが使われています。
確かガレージのどこかに古いダットサンの物が有った様な気がしますが・・・。

この丸棒の端の部分は直径2.3mmで中央の凹みは直径が2.0mm深さが0.2mm程です。

糸鋸を使って縁の部分を幅0.25mm程カットしています。
この部分に縁を入れてオレンジのウインカーとレッドのストップ/テールレンズを分けているのです。
しかしこの時代にテールランプは有ってもストップが有ったかどうかは定かでは有りませんが・・・。
ひょっとしたらテールランプだけだったのかもしれません。

縁をカットした部分に分割する縁を入れます。
実車を見ますとこの部分は真っ直ぐではなくRを描いていますのでこの作品でもRを付けておきます。

いつも使っているハンダゴテでは容量が少なくてテールランプの部分に十分に熱が伝わらないのです。
仕方がないので小型のトーチを使いましてハンダが流れる様にしています。
ちょっと真鍮が変色しますがこれは磨けば綺麗になりますから心配は有りません。

余分なハンダが流れない様に注意が必要です。
はみ出した真空線を削って整えますとこの様な感じになりますね。

真鍮丸棒の端面に作ったテールレンズを厚さ0.4mmになる様に旋盤でスライス致しますとこの様なテールレンズが完成致します。
このテールレンズは凹みの部分に着色したエポキシ樹脂を充填してレンズにするのです。
その前にメッキをかけておくのは言うまでも有りません。

作ったテールレンズを所定の部分に取り付けてみました。
こんな感じになります・・・
凹みの部分は下がウインカーのオレンジ色上がレッドになる様にします。

次はナンバープレートのステーを作ります。
真鍮で作っているのがそれですがバンパーのステーと干渉してしまいますので少し右に寄ってしまったのは仕方がないですね。
・・・この後どうも気になってしまい左側の少し長い方を削って左右の長さを合わせておきました。
まあこの上にナンバーが付きますのでほぼ見えません。

次はナンバープレートの照明ですね。
ナンバープレートの上側に出ている部分にこの照明を取り付ける予定です。
0.8mmの洋白角線を削った物に洋白の帯金をハンダ付けして整えておきました・・・
石川さんに笑われそうな出来ですね(笑)

もうちょっと攻めても良いのですが・・・取合えずバフをかけてみました。

もうちょっと拡大してみましたが如何でしょう・・・!(笑)
それらしく見えて来るから不思議ですね。

ステーをバンパーの裏にハンダ付けしました。
この位置関係が難しくてステーの左右が狂ってしまったのです、まあ削って合わせています。
部品を作る時に少し先を考えて作っているのですがその先の問題で寸法が狂ってくる事があると言う事ですね。

ステーを取りつけたバンパーをボディに戻してみました。
丁度テールランプを避けてナンバーが付いています、良い感じですね。

ナンバープレートはこの大きさが有ります。
取り付けてみますとこんな感じになります・・・なかなか格好が良いですね。
・・・フロントはナンバーが付いていない様に見えるのですが・・・(笑)


明日はドアハンドルとテールゲートのハンドルを作らなくてはなりませんね。
そうそう、明日からCMC製の1/18Ferrari312Pの修理を始めます。
お楽しみに〜!

SAアペルタ ハードトップクリアーコート

2017-02-17 18:01:05 | その他
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今日は雨が降っていましたが気温は結構高めでして日が射さなかったですが過ごしやすい一日でしたね。

来週の21〜22日までランチアストラトスの納品で上京してきます。
今回はちょっと忙しくてその他の打ち合わせが出来そうに無いのですが、今年は何度か上京する機会を作る予定ですので打ち合わせはそのチャンスでさせて頂ければと思います。
まあ今回は平日なのでご都合のよくないお客様も多いでしょう・・・。

そうなりますと来週は休日が使い物になりませんから今のうちに雑用をこなしておかなければなりません、2ヶ月に1度恒例になりました等Cafeのイベントハガキの印刷をしておかなければなりません・・・。
朝から400枚程印刷しますが、裏表共印刷をしますと夕方までかかってしまいました。

昨日帰りにラッカークリアーをパラ吹きしておいたハードトップです。
今回は時間に余裕が有りますからシンナーでは無くラッカークリアーを使っています。
このラッカークリアーはデカールの浮きを無くす為の物でしてパラ吹きで十分なのです・・・塗膜の表面がユズ肌になっていますのでパラ吹きという事はご理解頂けるでしょう。

続いてウレタンクリアーを塗りました
ラッカークリアーでデカールの浮きなども無かったのでウレタンクリアーを塗っておきました。
ピカピカですね〜!
このままでも十分かもしれません。

これで終わらないのが私流です。
1000番のペーパーを使ってウレタンクリアーを研いでいます。
いくら綺麗に見えてもやはり塗膜の表面はうねっています仕方が無いですからここから1000番のペーパーで中研ぎを入れております。

下地が出ない様に丁寧に研ぎました、これで十分ですね。

次はラッカーのセミグロスクリアーで仕上げてゆきましょう。
一度に余り厚く塗りますと下側のウレタンクリアーが膨らんできまして塗装を台無しにしてしまいます。
ここからはパラパラと塗り重ねてゆく感じですね。

ラッカークリアーが硬化しますと裏側を塗ってから塗装完了ですね。


結局ナンバープレートを作り直して欲しいと言う依頼よりも輸送中のトラブルのハードトップのやり直しの方がかなり時間がかかりましたね
ハードトップだけで何日かかったのでしょうか??

SAアペルタ ハードトップのデカール貼り

2017-02-16 21:44:59 | その他
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今日はかなり良い天気だったですね。
山陰は気温もかなり高めで雪も随分溶けました。
朝出勤する時に途中の水田地帯ではこんな感じで朝日がまぶしかったですよ。

朝日とは反対側の水田では白鳥が餌を食べにきていました。
彼らは何を食べるのか知りませんが大体毎朝この水田に来て何か食べていますね。
人に懐いていて5mくらいまで近寄っても逃げません。
でもやはり少し警戒するのか長い首を持ち上げてこちらを見ていますね・・・。
この白鳥ですが近づきますと意外と大きくてびっくり致します・・・コハクチョウと言う種類らしいですが、結構大きくてビックりますよ。
3月の中旬くらいまではほぼ毎日この姿を見る事が出来ます。
下旬くらいには北帰行が見られる様になりますね・・・



昨日メールでご注文を頂いた当店最後のアルファロメオTZ2ですが、木製ベース仕様でと言う事でしたので昨日から少しずつ作業をしていました。
まずはプラスチック製のケースから外しまして取り付けビスの穴位置を採寸し木製ベースに取り付けた場合のバランスを確認します。

プレートも外して取り付ける為の準備をいたしますがプレートの裏に両面テープの粘着が残っていますのでこれを掃除致します。
ここで気をつけなければならないのはラッカーシンナーは使わない方が良いと言う事ですね。
と言うのもアイドロンやビジョンのプレートの表面は印刷だったりデカールだったりしますのでラッカーシンナーが付いてしまいますと印刷が消えてしまう事になりかねないのです。
ですからこの粘着を取り除くのにはエナメルシンナーを使います。
綿棒に付けて拭くだけだからそんなに面倒な訳では有りません。

実際に木製ベースの上にミニカーやプレートを置いてバランスを確認致します。

木製ベースに穴を空けましてビスで固定してみました、かなりい感じですね。
ハンドメイドの雰囲気が味わえるかもしれませんね。

元々付いていたプラスチック製のケースもエナメルシンナーで残っていた粘着質を拭き取って綺麗にしておきます。
残った物は御客様に返しますから一旦保管しておいて使うべき時が有るかもしれませんから御客様にお返ししておきましょう。

ここまでの作業は時間はかかりますが難しい作業では有りません、ここからはちょっと大変な作業ですね。
そうなんです、ここからはハードトップにカーボン柄のデカールを貼ってゆく作業なのです
一見何の問題も無い作業なのですが、このデカールをシワが寄らない様に貼ってゆくというのはなかなか難しいですね。

上側全面にカーボンデカールを貼る事が出来ました、残りは両サイドですね。
この仕事は時間はかかりますがメチャメチャ難しい作業では無いですね。

全面デカールを貼る事が出来ました・・・・こんな単純な作業なのにほぼ一日か刈ってしまいましたね。
しかしこの作業が完了しないと次の作業には移れませんから・・・是が非でもコツコツやらないと終わらないですよね〜。

この後乾燥機で45分以上温風乾燥をしておきましたら完全に乾いた様なので密着度を上げる為にラッカークリアーをパラ吹きしておきました。
明日はウレタンクリアーを塗りましょう・・・。

SAアペルタ 塗装/組立て

2017-02-15 22:31:57 | その他
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本日は一日中良い天気だった山陰です。
中庭の雪はまだ完全に溶けていないですが、それでも随分無くなりました。

今日は定休日2日目です、ゆっくりと起床して今日は何をしようか考えたのですがどうも模型を作る事しか頭の中に有りません。
朝から出勤して片付け物をしたりしていましたらすぐにお昼でした。
家内と昼食をとりながら・・・
「たまには車でも触ったら!?」
と家内が一言・・・
そんな何げない一言で車を触ってみました。
そう言えば最後にFerrariのエンジンを掛けた時にまた例のカブリの症状が出ていましてハンチングはするし余り良い感じではなかった事を思い出しました。
先日コネクターのクリーナーと接点の回復剤を買っていたので怪しそうなコネクターを外してクリーナーと模型用の細かなブラシで掃除してから接点の復活剤を塗ってみました。
一番怪しいのはこのエアフロのコネクターですね。

エンジンを掛けますと燃調がうまくいっているのか大量の水蒸気が出てきます。
まあ触媒がついていますのでこれ位は水蒸気が出ても異常では有りません、それに気温が低いから水蒸気が良く見えるのです。

しばらくファーストアイドリングをさせておきまして水温が上がったら回転も1000回転程度で落ち着きます。
軽くブリッピングをしてもエンジンがストールする事も無く調子が良くなりました。
このまま定期的にエンジンを掛けて症状が出なかったらやはりコネクターの問題だったのですね。
走行距離を見て頂くとわかりますがまだまだ新車ですねたったの1350kmですから・・・もう少し遊ばなければいけないかも・・・私、結構真面目なんですね(笑)



午後からはフェラーリつながりではないですがお預かりしているSAアペルタの修理!?を行ないました。
送って頂いた写真を見ますとフロントグリルにクラブイタリアのバッチとフェラーリのバッチが追加されている様なのでまずはクラブイタリアのバッチを作ります。
ベースとなるアルミ板をカットして削ります。
この後ウレタンサフを塗ってからホワイトを塗ってバッチのベースを作りました。

デカールを作ります。
送って頂いた写真では小さ過ぎて綺麗なデカールが作れなかったのでインターネットで写真を探しまして、それをベースにデータを作りました。
このバッチは250TRの正面からの絵と下側にクラブイタリアの文字が入っているのですね。

アルミ板にデカールを貼ってバッチを作りました。
この辺りはそんなに難しい物では有りませんが・・・手間はかかりますね。
小さな物だから余計に手間がかかったような気がします(笑)

ナンバープレートは少し前に作っていて、もう準備万端整っていますが送って頂いた画像を見ますとナンバーステーの作り方が違っています。
私は当初インテークの上側にアルミのステーを取り付けていましてナンバープレートはほぼ垂直に取り付けていました。
Kさんによると御客様はナンバープレートの取り付け角度にも拘りが有る様なのでそれを再現しておく事にしました。
最初に作った時に取り付けたナンバープレートのステーを取り外さなければならないのです。
多分エポキシ系の接着剤はカチカチに硬化していますからそのままでは簡単には外れないと思ったのでナンバーステーをハンダゴテで温めて接着剤を緩めて外そうと思ったのですが・・・
やはり心配した通りボディ側の塗料を持って行かれてしまいました。
仕方がないのでペーパーで馴してからサフを塗って補修致します。
この辺りは実車と全く同じですから・・・違いは大きいか小さいかだけですね。
まずはウレタンサフを入れています。

ボディカラーを塗りました。
ボディカラーですが最初に塗ったときの物を保管してあったのですが、念のために色合わせをしてみますとどうも感じが違います。
仕方がないのでもう一度調色をし直しました。
色合わせはバッチリですね。

乾燥機で加温してウレタンボディカラーを完全硬化させてから磨きました・・・
塗り分けの部分はボカシ塗りをしまして継ぎ目がなるべくわからない様にしてゆきます。
そして磨きですね・・・これで簡単には見分けがつきません。

インテークのグリルを接着して元に戻しました。
ナンバープレートの傾きもこれで見えますね・・・。

何気なくですがグリルの左側にFerrariのマークが取り付けられていますね、右側のクラブイタリアのマークはまだ付いていませんがこの後取り付けて組み立てをしました。

あと残った物は運送中に傷が付いたハードトップの修理だけですね〜
明日はカーボンデカールを貼って明後日にはウレタンクリアーを塗って明々後日には中研ぎを入れて・・・もう少し時間がかかりそうですね・・・。