神奈川県の米海軍横須賀基地に拠点を置く第7艦隊のトーマス司令官は1月30日までに、ロイター通信のインタビューに対し、自衛隊が将来、南シナ海で空から哨戒活動を行うことに期待感を示した。
国防費の削減圧力に直面する米軍は、同盟国に米軍の任務を補完させたいとの意向を持っている。
トーマス司令官の発言は、自衛隊の利用価値に米軍が注目していることをあらためて浮き彫りにした。
東京発のロイター電によると、トーマス司令官は中国の軍事力台頭を念頭に「将来的に南シナ海で海上自衛隊が活動することは理にかなっていると思う」と指摘。
「(アジアの)同盟国や友好国は、日本が地域の安定に貢献することをますます期待している」との認識を示した。
中国の動向については「南シナ海で、中国の漁船団や沿岸警備組織などが周辺国を圧倒している」と強調した。
これに対して中国外務省の華副報道局長は1月30日の記者会見で「(南シナ海
周辺の)当事国の平和と安定に向けた努力を、地域外の国は尊重すべきだ。 緊張状態をつくり出すべきではない」と不快感を示した。
中国は、独自に設定した「九段線」と呼ぶ境界で南シナ海の大半の管轄権を主張している。
九段線についてトーマス司令官は「国際法や国際的な規範にそぐわず、いたずらに摩擦を生み出している」と批判した。
米国防総省のガービー報道官は1月30日の記者会見で、トーマス司令官の発言について、国防総省としても考えに「同意する」と述べた。
中国が示した不快感は、不要だとの考えを示し反論した。
軟弱オバマ・共和党が変わらないと、中国になめられ続けるだろう。
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