米CNBCテレビは5月2日、中国と近隣国などが領有権を争う南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島の人工島に最近、中国が対艦巡航ミサイルと地対空ミサイルを配備したと報じた。
米情報機関による最新分析に詳しい関係者の話としており、事実なら南沙諸島では初のミサイル配備となる。
北朝鮮の核・ミサイル問題に国際社会の注目が集まる中、中国が南シナ海の軍事拠点化を加速させている恐れがある。
中国外務省の華春螢副報道局長は5月3日の記者会見で「必要な国土防衛施設を配備することは主権国家の当然の権利だ」と述べ、報道内容を否定しなかった。
CNBCによると、ミサイルは過去30日間に南沙諸島のファイアリクロス(中国名・永暑)礁やミスチーフ(美済)礁、スービ(渚碧)礁に配備された。
南沙諸島では最近、軍事用レーダーの設置も確認されている。
中国がベトナムなどと領有権を争う西沙(英語名パラセル)諸島の永興(ウツディー)島には、既にミサイルを配備していることが確認されていた。
次斯米太平洋軍司令官に指名されたデービッドソン海軍艦隊総軍司令官は4月の議会公聴会で、中国が南シナ海を「前方展開基地」とする試みが進展していると述べ、強い警戒感を表明していた。
中国の違法な占領行為を止められないのか。