2024年の小中高生の自殺者数は暫定値で527人(前年比14人増)となり、統計のある1980年以降で最多となったことが1月29日、警察庁の自殺統計に基づく厚生労働省のまとめで分かった。
女子中高生の増加が目立ち、新型コロナウイルス禍後も高止まりがみられる。
自殺者全体の数は2万268人で1569人減だった。
政府は1月31日、こども家庁で省庁連絡会議を開き、対策の状況を確認する。
これまで小中高生で最も多かったのは2022年の514人だった。
橘官房副長官は1月29日の記者会見で「大変重く受け止めている。 対策を進め、誰も自殺に追い込まれない社会の実現を目指す」と述べた。
小中高生の内訳は小学生15人(2人増)、中学生163人(10人増)、高校生349人(2人増)。
男女別は男性239人(20人減)、女性288人(34人増)だった。
女子中学生(99人で19人増)と女子高校生(183人で17人増)の増加幅が大きい。
19歳以下の女性の原因・動機を見ると、病気の悩みや影響などの「健康問題」190人、学友との不和などの「学校問題」178人、親子関係の不和などの「家庭問題」73人の順に多かった。
2024年の自殺者総数は2万268人で、1978年の統計開始以降2番目に少ない。
男性は1万3763人(1099人減)で3年ぶり減。
女性も2年連続で減り6505人(470人減)だった。
全体の原因・動機は、「健康問題」が最多の1万1986人で、「経済生活問題」5075人。
「家庭問題」4334人と続いた。
「学校問題」は578人だった。
人口10万人当たりの自殺者数(自殺死亡率)は16・3人(1・3人減)となった。
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