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夏の換気、効率的に 新型コロナ対策で熱中症リスク

2020年06月01日 | 健康・病気

新型コロナウイルスの感染防止対策で、政府はこまめな換気を呼び掛けている。

ただ、これからの暑い季節はエアコンをつけずに窓を開け続けると、熱中症になりかねない。

感染を防ごうと家での時間が長くなる傾向が続く中、感染症と熱中症の両方を意識した「効率のよい換気」を心掛けたい。

◇入れ替えの基本 空気の半分、1時間ごと

新型コロナウイルスの感染リスクが、換気でどの程度下がるのかは分かっていない。

しかし、建物の換気に詳しい広島工業大環境学部の宋准教授は「他のウイルスと同様に感染予防に有効と考えられる」と説明する。

換気をすると、空気中の二酸化炭素や化学物質、ダニやカビなどのアレルゲン、細菌やウイルスを外に出したり割合を薄めたりして、室内に新鮮な空気を入れることができる。

宋准教授は、室内の空気をきれいに保つ目安は、1時間に1回、自分がいる部屋の空気の半分以上が入れ替わることという。

一方、ほとんどのエアコンは換気ができないことも知っておきたい。

室内の空気を吸い込み、冷やしたりぬくめたりして部屋の中に吹き出すだけだからだ。

汚れた空気は、窓を開けるなどして入れ替える必要がある。

◇時短のこつ 風の通り道を確保して

夏場に気を付けたいのは、短時間で換気をしなければ室内の温度が上がり、熱中症のリスクが高まること。

宋准教授は「効率よく空気を交換するポイントを押さえましょう」と強調する。

どうすれば、時短の換気ができるか。

宋准教授は、次の3点を同時に行うことを勧める。

(1)新鮮な空気が部屋全体に行き渡るように風の入り口と出口をつくり「換気経路」を確保する、(2)複数の窓を開けて空気を流す、(3)換気扇や扇風機などを回す。

これらができて、風が通り抜けるのを肌で感じられたら、換気は1時間に1回、1、2分で十分可能という。

エアコンをつけたままで窓を開けると、電気代が気になる人もいるだろう。

ただ、エアコンは運転開始の直後が最も消費電力が多くなる。

短時間ならつけたままでも電気代は大きく変わらない。

熱中症を防ぐためにも、室内の温度が28度以上にならないよう、エアコンを有効に活用したい。

窓を開けて換気しなくてもいい場合もある。

2003年以降に建てられた住宅は「24時間換気設備」の設置が義務付けられており、窓を開けなくても換気ができる。

「ただ、スイッチが入っているかは必ず確認しましょう」と宋准教授。

給気口や排気口を物でふさいでいないかも注意したい。

◇夜間 寝る時はエアコン活用を

換気で注意が必要なのは、昼間だけではない。

窓を開けてエアコンをつけずに寝ているうちに熱中症を発症し、運ばれる高齢者が少なくないという。

広島県立広島病院救急科の楠主任部長は「毎年、夜や早朝に熱中症で重篤な状態になって搬送される人が絶えません」と指摘する。

新型コロナ対策で換気を呼び掛けている今年は、窓を開けてエアコンをつけずに寝る人が増えるのではないかと、楠主任部長は危惧する。「夜も油断は禁物です。 換気も大切ですが、同時に熱中症予防の対策も忘れないでください」と訴えている。

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