踊る小児科医のblog

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幼児期にテレビを見過ぎるといじめっ子になりやすい

2005年04月04日 | こども・小児科
標題のような報道が流れると、子どもの心身の発達に対するメディアの深刻な影響を全く理解しようとしないブロガーらが、自身の適当な心証から「関係ない:根拠薄弱」だの「見方の問題だ」だとか「親の問題だ」などと勝手なことを言って自分たちに都合の悪いことには耳を塞ごうとしています。これくらいの調査結果なら、全く予想される範囲内だし、日本でも同じような調査をすればデータが出てくる可能性は高い。メディアと子どもの発達・発育と心身の健康については、3/27に「便秘と肥満、TVゲーム、不登校の気になる関係~快食・快眠・快便の昔っ子プロジェクト」としてまとめて書きましたが、今後も継続的に取り上げていく必要がありそうです。

幼児期にテレビを見過ぎるといじめっ子になりやすい=米調査
 4歳時にテレビを見過ぎた幼児は学齢期に達した段階でいじめっ子になりやすいという調査結果が4日、米国で発表された。
 一方、親が子どもに本を読み聞かせたり、外で遊ばせたりして普通に接した場合、いじめっ子になりにくいとしている。
 ワシントン大学の研究グループは、母親がいじめを観察した1266人の4歳児が6―11歳になったときのデータを調査。テレビの視聴時間や外遊び、読書、親子の対話などを調べた結果、約13%がいじめっ子と判断された。
 研究グループによると、いじめは肥満と共にテレビの見過ぎから起きる否定的な結果という。テレビ視聴を制限すれば子どもがいじめに走るリスクも軽減されるとしている。