しばらく前に、イグノーベル賞を受賞した「バウリンガル」の赤ちゃん版との触れ込みで、赤ちゃんの泣き声を分析して「空腹・退屈・不快・眠気・ストレス」の5つに判定する「WhyCry」(リンクはあえて省略)なるグッズが輸入発売されましたが、これは小児科医や母親の間でもかなり非難されました。
今回、新たに紹介された長崎大のグループによる赤ちゃんの感情翻訳『育児に役立てれば』というニュースは、赤ちゃんの感情を泣き声だけでなく「顔の表情や声などから読み取る技術の開発に着手した」というものですが、基礎的なデータ収集や解析などは研究として是非進めていただきたいと思うものの、「将来的には表情などを瞬時に言葉に置き換える“表情翻訳機”をつくり、各家庭で育児に活用してもらう」などという馬鹿げた計画は最初から考えないで戴きたい。例えば、母親や父親が視覚障害や聴覚障害であった場合の補助的な器具としての価値はあるかもしれません。
しかし、同グループの「言葉を体得する前の乳児が感情を周囲に理解してもらえないとコミュニケーション能力が育たず、成育後に暴力に訴えるようになるとし、言葉を介さない母子間の意思疎通が重要と判断」したその思考回路には重大な疑義を抱かざるを得ません。言葉を体得する前の母子間の意思疎通が重要だからこそ、親子の間で音声および非言語によるコミュニケーションを行っていくことで、愛着や豊かな感情が形成され、育児にも自信と楽しみを見出していけるのではありませんか。
「言葉を体得する前の乳児」がどうして「感情を周囲に理解してもらえない」などと短絡的(ボケナス的)に考えられるのか。赤ちゃんは1か月にならないうちに目と目のコミュニケーションに始まって、笑顔、喃語、お話しも盛んにし始めます。もし、笑顔や発声のみられない赤ちゃん、あやさないお母さんなど母子間の愛着形成に障害が疑われた場合に、必要になってくるのはこのような(まだ見ぬ)ボケナス的装置などでは決してありません。よって、このボケナス的装置は正常の親子にも問題のある親子にも全くもって不要の長物である、という結論に達します。繰り返しますが、基礎的研究や特別なニーズのある場合などに研究の目的を限定して、決して一般化しようなどとは考えないでください。>長崎大茄子研究グループ様
今回、新たに紹介された長崎大のグループによる赤ちゃんの感情翻訳『育児に役立てれば』というニュースは、赤ちゃんの感情を泣き声だけでなく「顔の表情や声などから読み取る技術の開発に着手した」というものですが、基礎的なデータ収集や解析などは研究として是非進めていただきたいと思うものの、「将来的には表情などを瞬時に言葉に置き換える“表情翻訳機”をつくり、各家庭で育児に活用してもらう」などという馬鹿げた計画は最初から考えないで戴きたい。例えば、母親や父親が視覚障害や聴覚障害であった場合の補助的な器具としての価値はあるかもしれません。
しかし、同グループの「言葉を体得する前の乳児が感情を周囲に理解してもらえないとコミュニケーション能力が育たず、成育後に暴力に訴えるようになるとし、言葉を介さない母子間の意思疎通が重要と判断」したその思考回路には重大な疑義を抱かざるを得ません。言葉を体得する前の母子間の意思疎通が重要だからこそ、親子の間で音声および非言語によるコミュニケーションを行っていくことで、愛着や豊かな感情が形成され、育児にも自信と楽しみを見出していけるのではありませんか。
「言葉を体得する前の乳児」がどうして「感情を周囲に理解してもらえない」などと短絡的(ボケナス的)に考えられるのか。赤ちゃんは1か月にならないうちに目と目のコミュニケーションに始まって、笑顔、喃語、お話しも盛んにし始めます。もし、笑顔や発声のみられない赤ちゃん、あやさないお母さんなど母子間の愛着形成に障害が疑われた場合に、必要になってくるのはこのような(まだ見ぬ)ボケナス的装置などでは決してありません。よって、このボケナス的装置は正常の親子にも問題のある親子にも全くもって不要の長物である、という結論に達します。繰り返しますが、基礎的研究や特別なニーズのある場合などに研究の目的を限定して、決して一般化しようなどとは考えないでください。>長崎大茄子研究グループ様