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八甲田ウォーク参加記録(2005/3/27)

2005年04月05日 | SPORTS

4月1日の八甲田十和田ゴールドライン開通を前に3日間だけ開催され、谷地温泉~酸ヶ湯間、車の通らない「雪の壁」8.1kmを歩き通せる「八甲田ウォーク」に今年初めて参加してみました。週末の金曜日(25日)朝には八戸でも今年最後の雪が降り、天候が心配されましたが、初日の26日は新聞記事(八甲田ウォーク 初日489人楽しむ)に書かれているようなレベルではなく、吹雪の中で顔面を凍り付かせながら歩き通したようで、かなり大変だったようです。

私たちが参加した27日は、前日とは打って変わって快晴の暖かい1日でしたが、スタート前の情報では最高点である傘松峠(標高1020m)付近はやはり吹雪だということ。歩き始めてしばらくの間は、少しずつ風はあるものの、持っていった帽子や耳当てもとりたくなるほどの陽気で、この写真をみてわかるように北八甲田の山々も晴れて見渡せるし、どこに吹雪があるんだろう、まあ大丈夫じゃないかなと甘く見ていたのですが、登って行くにつれて暗雲立ちこめ(といっても暗いのではなく白い)、風は掘り下げたゴールドラインを通って真っ正面から吹き付けてくる。タオルで口や鼻をガードしても追いつかず、前を見ても何も見えない。まさかここで遭難するわけがない(しようとしてもできない)と思いつつ、頭のフードに手をかけて、ひたすら我慢して前に進む。段々と思考回路も凍り付いてきたところで、ふと見上げると「傘松峠」の標識が…。これがあと500m続いていたらどうなっていたことか(どうもなりゃしないだろうけど)。と同時に、小説や映画で知られる「八甲田山死の彷徨」ではこれが何日も続いて凍え死んでいったかと思うと、心の中では涙を禁じ得ません。

傘松峠を通り過ぎると、今までの吹雪が何だったんだろうと思うほど天候はあっと言う間に回復し、酸ヶ湯までの下り坂を滑らないように降りていくだけ(あと少しと思うと結構あるんだな)。8.1kmという距離や高低差自体は全然問題なく、家族4人で約2時間で歩き通せるのですが、3月末とは言え、八甲田山の大自然の懐の深さと厳しさを感じさせてくれた、面白い体験でした。


酸ヶ湯では時間がたっぷりあったので、昼食後、初めて入る「千人風呂」にいつもよりもゆっくりとつかったのですが(と言っても普通の人よりずっと早い)、どうやら湯あたりしてしまったようです。ここでまた問題が発生。カミサン達は「千人風呂」の女性専用タイム(この日だけ2時から3時まで)を待たずに男女別の「玉の湯」に入ったのですが、お湯が「しょっぱい」とのたまう。私たちは千人風呂で打たせ湯を浴びたりして目や口に入って難儀したのですが、もちろんそこで口にした味は「酸っぱい」。酸ヶ湯だから酸っぱいのではなく、その逆ですよね。他の皆さんのホームページなどをみても、異口同音に「酸っぱい」と書かれています。

その他、書きたいことは色々あるのですが長くなるので省略します。主催者のMCT21はウォーキング団体であるにもかかわらずメンバーの喫煙がひどく、一人はバスの中で吸い始める始末(もちろんすぐに消させて大換気をしたのだが)。もう一人は、忘れ物を確認するのにくわえタバコのままバスに乗り込んでくる。ここは十和田湖ウォークの主催団体でもあるのだが、厳しく申し入れしないといけないようです。

そうそう、肝腎の「雪の壁」はどうかというと、最初は呆れ驚き、珍しげに眺め回したり写真を撮ったりしましたが、帰りには飽き飽きして「いつまで続くこの白い壁」状態になっていました。しかし、一見の価値はあるし、車で通り抜けるのではなく歩き通せるこの機会は貴重でした。開通後はすぐに汚れちゃうみたいですから、きれいなデコレーションケーキ状態を満喫したい方は、来年参加されてみてはいかがでしょうか。私は、もういっかい参加するかどうかは(?)ですけど。。(前後の時間が長すぎるのが難点)

関連ページ
・八甲田ウォーク20050327
・八甲田ウォーク~雪の回廊、募集開始(1/12)