踊る小児科医のblog

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「急ごう」、フェイルセーフ、隠蔽、トリアージ~脱線事故から1週間

2005年05月02日 | NEWS / TOPICS
事故当時のスピードは制限速度の時速70キロを大きく上回る108キロ、そして犠牲者は107人に達した福知山線の大惨事から1週間が過ぎました。事故当日にスピードのことをちょっと書きましたが、その夜にJRが「置き石説」を示唆する発表をしただけでなく、その後、安全よりも効率を優先する運行管理体制や隠蔽体質なども次々に明らかになってきて、各紙やTVでも特集が組まれています。ここで問題になるのは、原発や飛行機事故などの繰り返される大事故の際にいつも持ち出されるフェイルセーフの仕組みがどうだったのか、仕組みそのものがあったのか、実際に働いたのか、意図的に外されたのかということであり、単にこの運転手や車掌の責任だけを問うても意味がありません。運転手が急病になったりスピードを出しすぎたり意図的に誤った運転操作をしても、大事故に繋がらない段階で列車を止める仕組みは、新幹線には確かに採用されているようですが(それで居眠りしても大丈夫だったのは言い訳にはならないけど)、在来線のほとんどは運転手の「正しい運転操作」に乗客の命が任されていたと言えるのでしょう。

鉄道事故と民営化の関係について考える(よろずもめごと論)

JR福知山線脱線:「置き石」示唆、JR西が陳謝--「予断与えた」(毎日)
尼崎脱線事故:JR総連 外国特派員に「運行管理が原因」(毎日)

>一方、関係者によると、車掌が運転士に「急ごう」という連絡をしたのは、
>現場手前の伊丹駅で40メートルオーバーランした直後だったという。
>運転士が車掌にオーバーランの距離を短くするように虚偽報告を依頼し、
>車掌が受け入れていたことが既に判明している。

一方、現場で過去の災害を踏まえてトリアージが初めて機能したことや、1両目に乗り合わせて奇跡的に助かった新聞記者のレポートなども掲載されています。その他、犠牲者を巡る悲しみの記事なども多数ネット上で読むことができますが、気が重くページを開くことができません。

JR福知山線脱線:救命活動が「機能」/45度傾き電柱衝突、専門家に聞く
JR福知山線脱線:気が付くと吊り革にぶら下がり--1両目後部で負傷の毎日新聞記者(毎日)

咲き急ぐ八戸の桜

2005年05月01日 | NEWS / TOPICS
桜の開花予想は第一報が23日、第二報が25日と延びていましたが、結局八戸で開花宣言が出たのが27日の水曜日(実際にはその2-3日前から早咲きの桜は咲き始めていましたが)。そして咲き始めたと思ったら2日後の29日には三八城公園、長根公園、東霊園とも満開になっていました。当初この日にお花見の予定だったのを、公会堂で開催された吹奏楽祭を少しだけ聴くことになり延期したのですが、ものすごい強風で歩くのも大変で、ついでに寄ってみた三八城公園には足を踏み入れただけで引き返してきました(それでも根性でお花見している人は結構いましたが)。そのまた2日後の5月1日は、風もさほどなく天気もまずまず、満開を過ぎて葉の緑が少し混じりはじめていましたが、まだまだ見頃の絶好のお花見日和でした。わが家では恒例の東霊園で、お墓参りの後に今年は1周1.4kmのコースを体力にあわせて走り、久しぶりに焼肉などしながら過ごしました。あまり大きな声で言いたくないのですが、東霊園の桜は長根公園や三八城公園、こどもの国なんかよりもずっと本数も多いし人も少ないし、(お墓が嫌いでなければ)お勧めです。午後一休みしてから、夕方から八戸フィルの定期演奏会。そんなこんなで、また溜まっている仕事が片づきませんでした。GWに綺麗に重なったのは、私にとってこの10年で初めてのことですが、八戸の桜はそろそろお仕舞いになります。

   開花 平年 昨年  満開 平年 昨年
八戸 27 -3 -11 29 -1 -10
青森 29 -3 -11  2 -1 -11
弘前 28 -4 -12  2    -12

2005年5月2日(月) 弘前と青森でソメイヨシノが満開
2005年4月29日(金) 青森でも桜開花、八戸は満開
2005年4月28日(木) 弘前公園のソメイヨシノ開花宣言
2005年4月27日(水) 暖かい一日、県内各地で桜開花
2005年4月26日(火) 八戸でソメイヨシノ開花