昨日、上野で桜を見かけた。西郷さんの山の麓、京成上野駅の入口の上のあたりに寒桜の木が何本かある。一見したところ五分咲きといったところだっただろうか。今朝は雪で、昼頃からは雨に変わったが、花の時期は何故か冷え込むことが多いように感じる。4月初旬のソメイヨシノが咲く頃も寒さが戻ってきたりするものだ。今日、帰りのタクシーのなかで、運転手と花のことを話していたら、北の丸公園には年に2度咲く種類の桜があるのだそうだ。去年だったか一昨年だったか、丸紅の角にも早咲きの桜があるのを教えてくれたのも、別のタクシーの運転手だった。
東京で暮らしていて春の訪れを感じるのは、今時分のことだ。2月初めに暦の上での春になり、3月に入る頃には梅がほころび、こうして早咲きの桜も花をつける。気温のほうは上下に振れながらも、着実に街が色づいていく様子が面白い。それが何気ない話題のなかに自然に上るのも面白い。日々それぞれに生活に追われていながらも、移ろいゆく季節をそれぞれに身近に感じ、それが人々の共通感覚のようになっているというのは、なんだかとても豊かな生活を送っているような心持ちになって、嬉しいことである。
東京で暮らしていて春の訪れを感じるのは、今時分のことだ。2月初めに暦の上での春になり、3月に入る頃には梅がほころび、こうして早咲きの桜も花をつける。気温のほうは上下に振れながらも、着実に街が色づいていく様子が面白い。それが何気ない話題のなかに自然に上るのも面白い。日々それぞれに生活に追われていながらも、移ろいゆく季節をそれぞれに身近に感じ、それが人々の共通感覚のようになっているというのは、なんだかとても豊かな生活を送っているような心持ちになって、嬉しいことである。