熊本熊的日常

日常生活についての雑記

久々

2011年03月30日 | Weblog
木工の帰りにcha ba naでビルマそーめんをいただく。ひょっとしたら、ここで昼を食べるのは今年に入って初めてかもしれない。たまたまカウンターの隣の席に、この店に飲料を納入していると思しき人が座り、店の主人と話を始めた。聞くともなしに聞いていると、やはり品不足のなかで食材の確保に苦心されている様子が伝わってくる。食品に関しては、東日本をカバーする生産や物流の施設を東北地方に置いている企業が多い。そうした設備とそこで働く人々の生活基盤が被害を受けているので、その影響が在庫の食いつぶしに従って深刻化しているようだ。尤も、今のところはブランドにこだわらなければ品物自体は確保できるらしい。しかし、一般家庭と違って外食となると、それなりの味や品質にたいする責任もあるので、無闇に使用食材を変更することはできないようだ。このまま調達が思うようにできない状態が続くようなら、ランチの営業を休止せざるを得なくなるかもしれないのだそうだ。所謂「飲み屋」系の店舗では、ランチ営業の負荷は思いのほか重いらしい。ランチ営業の負担ということについては、何年か前にワタミで当時の社長の渡邊氏にうかがった記憶がある。同じ店舗でありながら、顧客に出す料理の違いで業務の負担が異なるというのは、客の立場からすればあまり意識に上らないことだろう。同じ風景が立場によって全く違って映るわかりやすい例だ。

店の主人はプレーンヨーグルトがなくなっているのを心配していた。ランチのカレーに使っているのだそうだ。そういえば、生協の宅配でも地震後は乳製品の欠品が続いていたが、今週からヨーグルトが復活した。牛乳は滅多に飲まないので、生協には注文しないのだが、職場のあるビルの地下のスーパーには牛乳を含め、乳製品が潤沢に並ぶようになった。どうやら乳製品の品薄は解消されつつあるようなので、他の材料に問題がなければ、ランチのカレーが中止になることはなさそうだ。

ただ、相変わらず職場近くの商店は午後6時で閉店になってしまうので、出勤前に夕食として食べるものを調達しておかなければならない。尤も、慣れてしまえば、出勤前に調達しようが、勤務中に抜け出して調達しようが同じことだ。今回の震災とそれに続く電力不足で、様々な節電措置が取られているが、当初は不自由を感じたことも慣れてしまえばどうというほどのことのないことが多い。節約が消費減退を招くという懸念は当然あるだろうが、節約を強いられるなかでも消費されるほどの商品力があれば売上は然程落ちまい。物事は逆境の中で磨かれるものなのではないだろうか。人間も、逆境の中で知恵や気力が養われるという側面があるだろう。尤も、今の東京での私の暮らしは「逆境」というほど厳しいものではないのだが、この先はどうなるかわからない。覚悟はしておいたほうがよいとは思っている。