地震から一夜明けて、被害の全貌が明らかになるとともに、原子力発電所の爆発のような事後的に拡大する損害も発生している。まずは、今回の災害で亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された方々にお見舞い申し上げる。
昨日の地震で学校に泊まることになった私の子供は、午前9時過ぎに学校を出て、11時半頃に家に着いたという。普段より少し余計に時間がかっているが、それは各駅停車を利用したからだそうで、車内の様子などは普段とそれほど変わらなかったという。それでも、今日はまだ首都圏の鉄道網は通常通りというわけにはいかなかった。地下鉄や私鉄の多くの路線が復旧したものの、今日はとうとう完全復旧には至らなかった。
公共交通機関が満足に機能しないということは、通勤の足に支障が発生するということでもある。今日は土曜なので勤務の無い人も少なくないだろうが、土日が掻き入れ時という仕事もある。従業員の確保という課題の他にも、津波警報が広域に出されたままで、余震の危険もあることから顧客の安全確保ということもあり、都内の主な百貨店は休業となった。
埼京線の運行再開を確認した上で、実家に様子を見に出かける。実家のあるマンションは1階地面の床が波打ち、タイルが多数破損している。階段の壁にも所々に皹が走っていた。実家そのものは多少の軽微な損害があっただけで大きな問題は無いようだ。実家で観たテレビでは地震関連のニュースが際限なく流れていた。津波の被害が凄まじく、陸前高田のようにある地域が丸ごと消滅してしまったところも何箇所かあるようだ。一体、これからどのようにして復興を図るのか、素朴に疑問を抱くと同時に、被災された方々の心情を思うと言葉が無い。
今回の災害への対応で政府が失態を演じれば、民主党も自滅することになるだろう。「民主党」という名称そのものが忌み嫌われることになるのは必定だ。きっと次の選挙では現在の民主党の議員の多くが何食わぬ顔で自民党や他の政党に昔からいましたというような顔で戦うことになるのだろう。非常に困難な事態であるからこそ、ここでの対応で政治の真価が問われることになる。未曾有の非常事態なのである。ともすれば、それでも習慣で前例だの許認可だのといった馬鹿なことを言い出す奴が必ずいるものだ。現場の状況への最適かつ現実的対応を可能にするのは、そうした馬鹿を封じ込める政治力しかないはずだ。今回の主な被災地域を選挙区とする政治家の多くが民主党議員だ。この人たちには特に、次の選挙でも「民主党」を名乗って堂々と立候補できるよう大いに活躍していただきたいものである。
衆議院小選挙区制選挙区
岩手1区 階猛 (民主党)
岩手2区 畑浩治 (民主党)
岩手3区 黄川田徹 (民主党)
岩手4区 小沢一郎 (民主党)
宮城1区 郡和子 (民主党)
宮城2区 斎藤恭紀 (民主党)
宮城3区 橋本清仁 (民主党)
宮城4区 石山敬貴 (民主党)
宮城5区 安住淳 (民主党)
宮城6区 小野寺五典 (自民党)
福島1区 石原洋三郎 (民主党)
福島2区 太田和美 (民主党)
福島3区 玄葉光一郎 (民主党)
福島4区 渡部恒三 (民主党)
福島5区 吉田泉 (民主党)
参議院
岩手
2013年改選 平野達男(民主党)
2016年改選 主濱了(民主党)
宮城
2013年改選 岡崎トミ子(民主党)
2013年改選 愛知治郎(自由民主党)
2016年改選 熊谷大(自由民主党)
2016年改選 桜井充(民主党)
福島
2013年改選 金子恵美(民主党)
2013年改選 森雅子(自由民主党)
2016年改選 増子輝彦(民主党)
2016年改選 岩城光英(自由民主党)
地震に関して今日最大の話題は東京電力福島第一原子力発電所の爆発ではないだろうか。石油危機をきっかけに化石燃料に代わるエネルギー供給源として、日本は原子力を選択した。確かに発電効率という点において、現状の発電方法のなかでは原子力に勝るものはないだろう。現に日本の電力会社の収益は原子力発電所の稼働状況に左右される。一方で、他のどの発電方法よりも厳しい安全対策が要求されるのも原子力発電だ。旧ソ連のチェルノブイリ発電所や米国のスリーマイル島発電所の事故に見られるように、制御不能な状態に陥れば深刻な事態を招くのが原子力発電所である。
かつてイギリスに留学していた頃、同じ寮で暮らしていた日本人でGeotechniqueを専攻していた人がいた。彼はその大学でPh.Dを取得して電力中央研究所に就職したのだが、彼の言葉を借りれば電力中央研究所の「研究」は結局のところは原発の研究とのことだった。彼の専攻はGeotechniqueなので原発の立地の研究が自分の仕事だと言っていたのを今でも憶えている。
物事に完璧ということはありえない。それなのに例えば原子力発電所のような万が一の場合の危険が大きいものについては、その「万が一」を完璧に防止することが要求される。不可能を可能にすることが要求されているとも言える。天変地異がなくとも時として不具合が生じるのが現実というものだが、やはり地震によって原子力発電所の事故は起こるのである。事故が起こらないようにすることも勿論大事なのだが、起こってしまったときの対応も電力会社の管轄を超えて、国家としてどうのように考えるかということが必要であることは明白だ。問題は、経験したことのないことに対してどのような施策を持ちうるのかということだ。経験の無いことに対策など立てようが無いのである。これもまた不可能を可能にしなければならないという類のことだ。原子力利用の根本的な課題は、不可能を可能にすることにあるのだと思う。
今日も東北地方の被災地は勿論のこと、東京でも余震が続いている。極めて大規模な地震であったので、余震も長期に亘るとのことらしいが、日常生活のなかのちょっとした工夫や注意で防ぐことのできる障害は回避したいものだ。ひとりひとりがほんの少し余計に注意をすることで社会全体が大きく過ごし易くなるものだということを肝に銘じたい。
最後に今日見かけたニュースのなかで関心を引いたのが、今回の地震が地球の自転速度に影響を与えた可能性を示唆したNASAの研究者の発言だ。日本沈没どころか世界が本当にどうにかなりつつあるのかもしれないと思わせる内容であるように思われた。
地震で地殻大変動、地球の自転速まる…NASA(読売新聞) - goo ニュース
昨日の地震で学校に泊まることになった私の子供は、午前9時過ぎに学校を出て、11時半頃に家に着いたという。普段より少し余計に時間がかっているが、それは各駅停車を利用したからだそうで、車内の様子などは普段とそれほど変わらなかったという。それでも、今日はまだ首都圏の鉄道網は通常通りというわけにはいかなかった。地下鉄や私鉄の多くの路線が復旧したものの、今日はとうとう完全復旧には至らなかった。
公共交通機関が満足に機能しないということは、通勤の足に支障が発生するということでもある。今日は土曜なので勤務の無い人も少なくないだろうが、土日が掻き入れ時という仕事もある。従業員の確保という課題の他にも、津波警報が広域に出されたままで、余震の危険もあることから顧客の安全確保ということもあり、都内の主な百貨店は休業となった。
埼京線の運行再開を確認した上で、実家に様子を見に出かける。実家のあるマンションは1階地面の床が波打ち、タイルが多数破損している。階段の壁にも所々に皹が走っていた。実家そのものは多少の軽微な損害があっただけで大きな問題は無いようだ。実家で観たテレビでは地震関連のニュースが際限なく流れていた。津波の被害が凄まじく、陸前高田のようにある地域が丸ごと消滅してしまったところも何箇所かあるようだ。一体、これからどのようにして復興を図るのか、素朴に疑問を抱くと同時に、被災された方々の心情を思うと言葉が無い。
今回の災害への対応で政府が失態を演じれば、民主党も自滅することになるだろう。「民主党」という名称そのものが忌み嫌われることになるのは必定だ。きっと次の選挙では現在の民主党の議員の多くが何食わぬ顔で自民党や他の政党に昔からいましたというような顔で戦うことになるのだろう。非常に困難な事態であるからこそ、ここでの対応で政治の真価が問われることになる。未曾有の非常事態なのである。ともすれば、それでも習慣で前例だの許認可だのといった馬鹿なことを言い出す奴が必ずいるものだ。現場の状況への最適かつ現実的対応を可能にするのは、そうした馬鹿を封じ込める政治力しかないはずだ。今回の主な被災地域を選挙区とする政治家の多くが民主党議員だ。この人たちには特に、次の選挙でも「民主党」を名乗って堂々と立候補できるよう大いに活躍していただきたいものである。
衆議院小選挙区制選挙区
岩手1区 階猛 (民主党)
岩手2区 畑浩治 (民主党)
岩手3区 黄川田徹 (民主党)
岩手4区 小沢一郎 (民主党)
宮城1区 郡和子 (民主党)
宮城2区 斎藤恭紀 (民主党)
宮城3区 橋本清仁 (民主党)
宮城4区 石山敬貴 (民主党)
宮城5区 安住淳 (民主党)
宮城6区 小野寺五典 (自民党)
福島1区 石原洋三郎 (民主党)
福島2区 太田和美 (民主党)
福島3区 玄葉光一郎 (民主党)
福島4区 渡部恒三 (民主党)
福島5区 吉田泉 (民主党)
参議院
岩手
2013年改選 平野達男(民主党)
2016年改選 主濱了(民主党)
宮城
2013年改選 岡崎トミ子(民主党)
2013年改選 愛知治郎(自由民主党)
2016年改選 熊谷大(自由民主党)
2016年改選 桜井充(民主党)
福島
2013年改選 金子恵美(民主党)
2013年改選 森雅子(自由民主党)
2016年改選 増子輝彦(民主党)
2016年改選 岩城光英(自由民主党)
地震に関して今日最大の話題は東京電力福島第一原子力発電所の爆発ではないだろうか。石油危機をきっかけに化石燃料に代わるエネルギー供給源として、日本は原子力を選択した。確かに発電効率という点において、現状の発電方法のなかでは原子力に勝るものはないだろう。現に日本の電力会社の収益は原子力発電所の稼働状況に左右される。一方で、他のどの発電方法よりも厳しい安全対策が要求されるのも原子力発電だ。旧ソ連のチェルノブイリ発電所や米国のスリーマイル島発電所の事故に見られるように、制御不能な状態に陥れば深刻な事態を招くのが原子力発電所である。
かつてイギリスに留学していた頃、同じ寮で暮らしていた日本人でGeotechniqueを専攻していた人がいた。彼はその大学でPh.Dを取得して電力中央研究所に就職したのだが、彼の言葉を借りれば電力中央研究所の「研究」は結局のところは原発の研究とのことだった。彼の専攻はGeotechniqueなので原発の立地の研究が自分の仕事だと言っていたのを今でも憶えている。
物事に完璧ということはありえない。それなのに例えば原子力発電所のような万が一の場合の危険が大きいものについては、その「万が一」を完璧に防止することが要求される。不可能を可能にすることが要求されているとも言える。天変地異がなくとも時として不具合が生じるのが現実というものだが、やはり地震によって原子力発電所の事故は起こるのである。事故が起こらないようにすることも勿論大事なのだが、起こってしまったときの対応も電力会社の管轄を超えて、国家としてどうのように考えるかということが必要であることは明白だ。問題は、経験したことのないことに対してどのような施策を持ちうるのかということだ。経験の無いことに対策など立てようが無いのである。これもまた不可能を可能にしなければならないという類のことだ。原子力利用の根本的な課題は、不可能を可能にすることにあるのだと思う。
今日も東北地方の被災地は勿論のこと、東京でも余震が続いている。極めて大規模な地震であったので、余震も長期に亘るとのことらしいが、日常生活のなかのちょっとした工夫や注意で防ぐことのできる障害は回避したいものだ。ひとりひとりがほんの少し余計に注意をすることで社会全体が大きく過ごし易くなるものだということを肝に銘じたい。
最後に今日見かけたニュースのなかで関心を引いたのが、今回の地震が地球の自転速度に影響を与えた可能性を示唆したNASAの研究者の発言だ。日本沈没どころか世界が本当にどうにかなりつつあるのかもしれないと思わせる内容であるように思われた。
地震で地殻大変動、地球の自転速まる…NASA(読売新聞) - goo ニュース