いいお天気でしたねぇ…風が少々強いですが
さて、ピアノを始めて間もない生徒さんの中には、「レガートに弾くこと」を
難しく感じてしまう方が少なくありません。
特に小さいお子さんですと、指の力が鍵盤の重さに負けてしまって、
1音ずつ切って弾いてしまったり、和音になるともっと難しかったり…💦
不思議なもので、いつの間にか解消して、フレージング通り歌って弾けるように
なる生徒さんがほとんどですが、最初は「レガートに弾く」という感覚も
つかみにくいようです
例えばこの「ちょうちょ」
、右手がメロディ、左手がアルペジオ(分散和音)の伴奏です。
右手は同じ音が続くところが多く、3小節目は右手も左手もレガートに弾けるのに
4小節目では、右手がソ・ソ・ソーと同じ音を弾くのに合わせて、左手も
1拍ずつ切れてしまいます。
2段目に入って、1拍目から2拍目は右手もソーミとレガートに弾けるので左手も
レガートに弾けますが、2拍目からはまたミ・ミ・ミにつられて切れてしまうのです
自分では違和感は感じないようですが、完全に右手につられてしまっているので、
左手だけで弾くとレガートに弾けるのに、両手で弾くと、右手が同じ音が続くところだけ
左手も切れてしまってノンレガートになるという現象…
これは、意識すればするほど、特に小さいお子さんは改善が難しい…というか、
「右手が同じ音をひくところで左手も切れちゃってるから、左手はレガートに弾こうね」
と言っても、「先生、ちょっと何言ってるかわからない…」となります
ものすごーーーーくゆっくり、右手だけスタッカートで、右手の指が鍵盤から離れても
左手は押さえたままにしておくという練習などを試みますが、右手にも左手にも
すごく力が入って、なかなかなめらかに弾くのは難しいです
今日のレッスンでは、ちょうちょではありませんでしたが、同じように右手に
同音の連続が多い曲で、バッチリ左手が切れてしまっていた子がいて、
左手を一貫してレガートに弾くのに苦労していました
最初は右手だけを短く切って、左手の音だけが伸びているのを確認してから
次の音に移るというやり方で練習しましたが、あまりうまくいかず…
そこで、右手を鍵盤から離して、おひざをリズム通りトントンとたたいてもらって、
左手だけを弾くという練習をしたら、左手に力を入れずにレガートに弾く
感覚がつかめたようです
しばらくはこの練習を続け、慣れてきたら右手も鍵盤に乗せて、まずは右手5本の指
全部で鍵盤をトントンしてもらおうかな
ほんのちょっとしたことなんですけど、その神経回路が通じると、何てことなく
スムーズに弾けます
他にもいい方法がないか、考え中です