今日は雪まじりの雨、寒~い中レッスンに来てくださって
ありがとうございました
窓から見える屋根が白くなっていてびっくりでした
2021年が始まって、もう1ヶ月が過ぎようとしています。
昨年暮れのWebおさらい会で完全燃焼して、まだ再点火してない方、
俄然スイッチが入って、今まで以上に飛ばしている方、色々です
さて、何人かの生徒さんからご質問頂いたので簡単にお答えしますが、
Webおさらい会での私の曲、ソナタの方ですが、あの曲を初めて知ったのは、
高校1年生の時でした。
芸術コースのクラスで、その中に一人、超絶上手い男子がいまして、
その人が弾いているのを聴いて初めて知りました。
彼は1楽章ではなく、あの終楽章をよく弾いていました。
とてつもなく変わった人で、オブラートにくるみまくって言うと
ちょっと抜けているというか、だいぶん抜けているというか、
コミュニケーションもあまり上手じゃなく…というより求めていない感じで、
勉強しているところは見たことないですし、挙動もなかなかの不審ぶりでした
(オブラートにくるみまくってます)
が、ピアノとなると、信じられないくらい素晴らしいのです
人前で真剣に弾くことはほとんどなかったのですが、私たちは1期生で、
まだ芸術棟が完成していなくて、ピアノが理科室とか、何とか準備室とかに
置いてあったので、誰かが弾くと筒抜けだったのです。
高1の私には、彼の演奏は衝撃でした。
普段の態度からは全く結びつかない、とてつもなく美しい音で、
色々な曲を弾きちぎっていました。
中でもあの曲と、モーツァルトのソナタはよく弾いていました。
私も挑戦してみたのですが、はっきり言って手も足も(指も)出ませんでした
本当に、全然弾けなかったのです。
その後、私の先生から1楽章を弾くように言われ、練習を始めてそれなりに
がんばっていたのですが、一度その彼に「いっつも同じところでつっかえるね」
と言われたあの言葉は忘れません
1楽章はものすごーく練習して、その痕跡は今でも楽譜に残っています。
いつかは終楽章を弾いてみたいと思いつつ、時は2020年になってしまい、
ウィルスの脅威に自粛を余儀なくされた春頃から、恐る恐るという感じで
練習を始めたのでした。
とても難しい曲なのです。当たり前ですけど
特に、片手で、1,2番指でトリルを弾きながら、4,5番指でメロディを
弾かなければならない点をはじめ、次から次へと難所が
私の肘痛にも拍車がかかってしまいましたが、何十年越し?の
ずっと気になっていた曲がこういう形でチャレンジすることができて、
私的にはとても良かったと思っています。
もちろん、彼には聴かせられませんが
今はどこでどうしているのか、謎です…
さあ、今年はどんな曲にチャレンジしましょうか…