福岡西方沖地震以来、空にこのような雲が出ていると「地震雲ではないか」と言われるが、これは晴れた日によく見かける飛行機雲である。
時間は午前11時前後。東西に長く延びて見えるため、地震雲と勘違いする人が多い。
実は私自身が以前、この雲を地震雲と勘違いしたが、その後も観察していると、晴れた日のほぼ同時刻に、同位置に見えることから、地震雲などではなく、単なる飛行機雲と分かった。
しかも、観察中に飛行機まで飛んできた。
もう一つ、方角も微妙にずれている。
今回の震源地は私の住まいから見て北北西の位置だが、上記の雲は北東から南西にかけて延びている。
それも北東からと南西からと、両側から出ているようで、どちらか一方から起こっているわけではない。
このことからも飛行機の航路だということが分かる。
地震雲を判断する時は正確な方向を知ることが第一。
次に必ず写真に撮ること。
そして再現性があるかどうかを判断することだろう。つまり定点観測のようなことが重要になる。
怖い怖いと思っていると枯れ尾花を見てもお化けに見えるので、落ち着いて行動することが大事だろう。