栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

地方の企業・商店はどうすれば生き残れるか。

2005-10-06 17:11:25 | 視点
 いま、地方の企業や商店はかつてないほどの危機に直面しています。
地方の崩壊が始まったのはすでに10年以上、あるいはそれ以上前からですが、小泉政権の下でこの傾向はさらに加速していくと思われます。
 しかし、その認識が当事者である「地方」に薄いような気がするのは私の単なる思い過ごしでしょうか。
それならいいのですが、現実問題として地方の製造業は中国を初めとしたアジア諸国に取って代わられていますし、地方の風景はどんどん都会化し、コミュニティさえも崩壊しつつあります。
 そうさせたのは我々日本人自身であるとともに、地方に基盤を置く人達の視野の狭さ、努力不足にもあると思います。

 マーケットを意識せずにモノを作っている、自分達の製品がどのような使われ方をしているのかも知らないし、知ろうとさえしない、ライバル商品や相手のことを勉強もしない、技術を研鑽しない・・・。
 こんなことでは生き残れないのは当然かもしれません。
しかし、すべての企業がそうではありません。
地方にいながら目は世界に向け、世界を股に活動している企業もありますし、地産地消で安全・安心な商品を提供している企業や商店もあります。
高い技術力を武器に大手に互して頑張っている企業もあれば、マーケットを世界に求めている企業もあります。
でも、残念ながらそんな企業が少ないのも事実です。

 そこで今回は例会の場を地方に求め、徹底的にディスカッションをする試みを計画してみました。
             --記--

基調講演:「地方は生き残れない?」
       ジャーナリスト&コーディネーター 栗野 良

~バトルディスカッション IN 大川~
 『地方の企業・商店はどうすれば生き残れるか』

 パネラー:カグロックス(株)代表取締役社長 鐘ヶ江 洋一氏
        (株)添島勲商店 代表取締役社長 佐々木 徹氏
         (株)トイップエシマ 代表取締役社長 江島 廣典氏
        マツノデザイン店舗建築(株)代表取締役 松野國一氏
       司 会 :栗野 良

       主催/リエゾン九州      共催/NPO法人大川未来塾

 パネルディスカッションではなく「バトルディスカッション」で行います。
パネラーが順番に判で押したように自己紹介をし、それぞれの会社のことを自慢げに喋り、あとは1、2の提言みたいなものをして終わりというやり方ではなく、落とし所も結論もなし。発言順番もなし。
 パネラーの人達も全員が成功者とは限りません。会場の皆さんと一緒に考えていく、そのためのきっかけをつくるために便宜上パネラーになっているだけです。
会場からの発言も途中でOK。
 どうすれば地方の企業・商店は生き残れるのか、生き残れないのか。
シビアな意見も飛び出すと思いますが、建前は止めて本音で話し合いませんか。

日 時:10月22日(土) 13:30 ~ 17:00
    受付開始は13:00~
会 場:ヴィラ・ベルディ 2Fホール
福岡県大川市大字榎津325-2
TEL(0944)87-6952

★申込先:itou@liaison-q.com   kurino@liaison-q.com