栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

「TPP」って、なんのため?~読者からの投稿

2011-10-11 11:43:05 | 視点
 今回は「TPP」に関する投稿をお送りします。
日本の農業をダメにした張本人と言うのは言い過ぎかもしれませんが、その片棒を担いだのがJA系と農機具メーカーだと、私は考えています。
 もし彼らに少しでも反省の気持ちがあれば、TPPに関して意見を述べるべきだと思い、彼らにも投稿を呼びかけましたが、彼らからの投稿はありませんでした。

 今回投稿があった梅村制作室の梅村幸平氏は編集事務所を経営している方で、その一方で都市と農業を結ぶユニークな活動を続けています。

 問題にどう向き合うかはその人の生き方の問題、哲学の問題です。

持てる者は持っているものを守ろうとします。

持たざる者は他者に手を差し伸べようとします。

富者は他人から奪うことを考え、貧者は他者と分かち合って生きようとします。

過去にも何度か触れましたが、ボランティアや寄付をする人は持たざる者です。

 さて、以下は梅村氏から寄せられた投稿です。
TPPに関する問題点がほぼ網羅されています。
TPPとは何なのか、何が問題なのかをこの機会に整理し直してみませんか。
 投稿は長文だったので、何回かに分けて配信しています。

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 今年の初め、栗野さまから「TPP(環太平洋連携協定)」について、何か投稿してください、という依頼をいただきました。
有機農家と都市住民の体験交流活動を、福岡市近郊の筑紫野市で15年間続けている「むすび庵で農と旬を語ろう会」という会があります。その事務局を私が担当していることから、「農」と「食」の方向からTPPについて感じることを気軽に書いてみて、ということでした。

 しかし、3月11日に東日本大震災が起こり、これからの日本のあり方が問われる事態となり、気軽にTPPへの感想を語るわけにはいかなくなり、延ばし延ばしにしてきました。栗野さま、すみませんでした。 
東日本大震災に見舞われ、原発事故におびえながら、いまなお厳しい環境で生活されている被災地の状況に心が痛みます。被災地域の生活が一日も早く平常に戻ることを心からお祈りします。

 今回の震災被害の復興と原発事故の収束には、長い年月が必要となることでしょう。
震災の以前と以後では防災対策、産業構造、エネルギー問題はもちろん、さまざまな分野で価値観の変換が求められるはずであり、日本のこれからの行方と暮らし方に大きな影響を与えることでしょう。なかでも、国の基盤である食料の安定確保は最も重要な課題となっていくはずです。
 その意味から考えると、昨年の夏に急浮上したTPPへの参加問題についても、震災以後では捉え方が大きく変わってくるのではないでしょうか。
 以下、要点のみを簡潔にまとめてみます。

【1】不思議なTPP論議

(1)「バスに乗り遅れるな」キャンペーン
         (略)

(2)「韓国に遅れをとるな」キャンペーン
         (略)

(3)「国益と農業の対立構図」キャンペーン
         (略)

(4)「問題だらけのTPP」
         (略)



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