栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

中小企業はアイリスオーヤマを見習え。

2013-06-18 12:50:47 | 視点
短期開発の秘密は現場への権限

 アイリスオーヤマはメーカーでありながら卸業も行う「メーカーベンダー」と自らを規定している。

販売先は主にホームセンターで、収納用品、ガーデニング用品、ペット用品などを開発・販売しているが、

最近は家電製品分野で次々にヒット商品を開発し急成長している。

 特徴はすき間商品、改良商品を短期間で開発し、市場に出すこと。

開発から市場に投入するまでの時間は「どんなに頑張っても我々のところでは真似ができないくらい短期間」と

大手メーカーが舌を巻くほど短い。

 なぜ、同社はそれが可能なのか。なぜ、ヒット商品を出し続けることが可能なのか。

その秘密は徹底した現場主義にある。

ムダな会議も稟議もなく、必要と考えれば現場同士が話し合い、即座に対応する。

時には製造ラインさえ変更して対応するのだ。

 一般的に組織は計画に基づいて(従って)製造しているから、よほどのことがない限り、

その計画を変更するのは難しい。

よしんば変更するにしても、上司にお伺いを立て、稟議書を上げ、会議で変更の必要性を説き、

直属部門のトップから他部門のトップへ根回し、あるいは掛け合ってもらい、それでやっと変更のゴーサインが出る。

 仮にゴーサインが出ても、今度は現場の責任者が素直に応じてくれればいいが、

人は変更を嫌がるものだから、なんだかんだと理由を付けて即実行してくれないかも分からない。

そうなればさらに時間がかかる。

これではタイムリー性を争う商品は開発できないし、他者に先駆けることもできなくなる。

 大手メーカーが正規軍、師団だとすれば、アイリスオーヤマやベンチャー企業はゲリラ、小隊



パソコンの利用は1回45分まで

 他にも他社から見ればビックリするようなことが同社にある



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