栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

「一人称表記をどうするか」に関連し、ホンダの社内呼称について

2013-08-05 06:31:51 | 視点
読者の皆様、猛暑お見舞い申し上げます。

 連日の暑さを感じるのは歳のせいばかりではないと思いたいのですが・・・。
さて、今回は「栗野的視点(No.451):一人称の表記をどうするか。」に対して読者
から届いたメールをお届けします。

> いつも貴重な情報を有り難うございます。
> 今回の一人称の表記はとても興味があるテーマです。
> まず、記憶にあるのはホンダに転職したときに、まだ20代前半の若造でしたが、
> 前の会社では上司から君付けで呼ばれていましたが、ホンダでは課長からもさん
> 付けで呼ばれました。
> 自分も一人前の人間として扱われているのかなと、何だか気持ちが良い思いをし
> たことを思い出します。
> それ以来私も管理職になってからも、若い部下でもさん付けで呼ぶようにしまし
> た。

 ホンダの「さん付け」は有名ですね。
昔、宮崎のホンダロックを取材した時に、この話も聞きましたし、皆さんそう呼ん
でいました。

 もう1点、たしか「経営理念」だったかと思いますが、「私たちは」で始まって
いるのを見て感心した記憶があります。
社是・社訓・理念の類は殆どの企業で「我が社は」で始まっていますが、ホンダグ
ループは会社ではなく、そこで働く人を主役にしているというのがよく表れていて、
感心しました。

> それと、最近一人称で困っていることは、私は個人事業を営んでいますが、社用
> の文章で自分のことを何と書いたら適切なのかということです。
> 私・当方・当所・当社いろいろあるようですが、私は私又は当方です。

 それでいいと思います。

> 中には法人でもないのに当社と書く人もいるようですが、これも全くダメと言う
> こともないようです。
> 何と表記するのが適切なのでしょうか?

 法人組織でなくても身内以外の社員を雇用している所もありますし、何人も社員
がいる所もありますから、ここはあまり厳密に考えなくてもいいのかと。
当方、当社あたりで問題ないように思います。



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