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栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

ゴーン日産前会長の保釈申請再び却下、長期勾留をさらに続ける問題

2019-01-22 17:16:51 | 視点
 今回、予想ではゴーン氏の保釈が認められるだろうと思っていた。
理由は保釈後の居住場所を前回のフランスから日本国内に変更したことで、国外への「逃亡の恐れ」は一応なくなったと考えられるからだ。
 またゴーン氏の家族は
アメリカ当局が保釈中の被告らの逃亡防止に使用する装置を身につける
検察庁に毎日出頭する
旅券を検察庁に預ける
 など「あらゆる条件を受け入れる」と表明していた。
 罪を認める以外のことなら、保釈のためのどんな条件でも無条件で受け入れるというわけだ。
もちろん高額の保証金さえ受け入れると言っているわけだから、とにかく保釈を勝ち取りたいという思いが伝わってくる。

 無条件受け入れまで表明しているのだから、今回は保釈申請が認められるだろうとゴーン氏の身内が考えたとしても無理はない。
 しかし、東京地裁は今回も保釈申請を却下した。
理由は「証拠隠滅の恐れ」があるということだろう。
そう判断した根拠はおそらくゴーン氏が罪状を全面否認していることに加え、獄中から指示して姉に証拠隠しを依頼した風があったことから、保釈すればそのほかにも隠蔽工作、口裏合わせをするだろうと踏んだからだろう。

 日本の警察・検察は一般的に、罪状否認をすれば保釈を認めない傾向がある。
彼の勾留はすでに2か月を迎えている。
検察のこうした長期勾留は問題があると、年明け以降3度に渡って書いているが、裁判所の姿勢も変わらないようだ。

栗野的視点(No.633):ゴーン氏勾留で変わるかもしれない司法の古い体質。
 http://www.liaison-q.com/kurino/Ghosn-prison.html

栗野的視点(No.633_1):ゴーン氏逮捕に関する読者のコメント
http://www.liaison-q.com/kurino/Ghosn-prison2.html

栗野的視点(No.633_2):ゴーン氏の守銭奴的なやり方は断罪すべきだが、長期勾留は許されない。
http://www.liaison-q.com/kurino/Ghosn-prison3.html





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