風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽描き水彩画「強力なクレーン磁石と大量の金属破片。金属処理場の現場を描く」

2018-10-05 06:31:51 | アート・文化

 
さまざまな風景の中で、いわゆる「現場の風景」は魅力的です。この絵もその1枚です。

倉庫や金属部品の製造など中小の工場や事務所が建ち並ぶ、名古屋港周辺の街を歩いていて目にしました。
もちろん作業場内への立ち入りはできませんので、作業場に面した道路脇から拝見させてもらいました。

金属といっても一般的な鉄類や鋳鉄、ニッケルなど磁石にくっ付くものと、銅やアルミなど磁石にはくっ付かないものとがあります。そこで、さまざまな金属や金属以外のものも混じった廃棄物の中から、クレーンの大型磁石で磁石にくっ付く金属だけを吊り上げ、選り分けるのです。

金属加工工場などから集まる金属廃棄物を選別して溶解、再生する前段階の工程のひとつでしょう。クレーンの力強い動きと金属音。ダイナミックな作業が続きます。
絵にしようと後日にも出かけ、日本経済の一端を見る思いで描きました。40号です。

作品は、名古屋市博物館で8日(月・祝)まで開催中の日本水彩名古屋支部展に出品しています。