このところ存在が薄くなっていたセイタカアワダチソウが、名古屋でもかつての勢いを取り戻してきたように思います。
セイタカアワダチソウは、北米原産の帰化植物。
多年草で繁殖力が強く、ひと昔前は空き地という空き地が高さ150㌢ほどの黄色い花で埋め尽くされたほど。因果関係は定かでないようですが花粉症との関連も懸念され、町内会や自治会などが駆除活動に精出した記憶を持たれている方も多いと思います。
しかし、次第に姿を消していきました。
セイタカアワダチソウは、他の植物の生長を抑制するアレロパシーという成分を持っており、周りのススキなどを追い出していたのですが、地中がアレロパシーだらけになった結果、自分たちに作用して繁殖できなくなったのが原因だろう、と聞いたことがあります。
ところがこの秋、散歩道でセイタカアワダチソウが消滅した跡地を占領していたススキの原に、かなりのセイタカアワダチソウが戻っていることに気づいたのです。土壌の中のアエロパシーが雨に流されるなどで減少したからでしょうか。
さらに先日、チョウのアサギマダラを見に出かけた名古屋近郊の東海市加木屋緑地の周辺で、セイタカアワダチソウの草原を目にしてびっくり。昨年までの状況は知りませんが、雑草地や山すその黄色い絵の具をぶちまけたような光景に、セイタカアワダチソウ復活を見る思いでした。
㊤の写真3枚は東海市で、㊦の2枚は散歩コースのものです。
散歩道の池や宅地造成地のセイタカアワダチソウです
16年11月中旬の宅地造成地。ススキが多数派でした