風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽書き雑記「台風被害から立ち直りに懸命のコスモス=名古屋・庄内緑地公園」

2018-10-09 13:43:09 | 日記・エッセイ・コラム




久々に雲ひとつない青空が広がった9日、コスモスを見に名古屋の庄内緑地公園へ出掛けてきました。
入り口近くにある花壇のコスモスの咲き具合に、「公園の奥にあるコスモス畑も期待できそうだな」と足を速めたのですが、残念な状況を見ることになりました。

奥にあるコスモス畑は長さが100㍍以上はあり、郊外の休耕田を利用したコスモス園の規模とは比較になりませんが、周りの緑や花々も楽しめて、散策にはもってこいです。

しかし、様子が変です。花があるところが途切れ途切れです。
「まだ時期が早かったのかな」と近づくと、あちこちでコスモスが倒れています。中には枯れてしまったのも。背の低い品種は倒れていませんが、高い品種は倒伏がひどいようです。

「猛暑のせいもあるだろうが、やはり台風だな。こんなにひどかったのか」。ある程度予想していた光景を目の当たりにしたのです。
台風21号と24号のダブルパンチ。我が家でも、屋根の樋が飛び、竹垣が倒れたほどですから。

倒れたコスモスが懸命に立ち上がろうと、茎の途中から青空に向かって伸びています。細い枝にはたくさんの蕾があります。
開花全体が遅れ、例年通りとはいかないまでも、かなりの数のコスモスの花が秋風に揺れる姿を見せてくれるでしょう。






楽書き雑記「白壁・黒壁の絞りの街を行く山車=名古屋・有松の『有松山車まつり』へ」

2018-10-07 16:27:48 | 日記・エッセイ・コラム

 

祭の秋です。旧東海道沿いにある絞りの街、名古屋・有松で7日、年の1度(10月の第1日曜日)町内にある3台の山車が一緒に曳き回される『有松山車まつり』を見てきました。

有松地区の氏神である有松天満社の秋季大祭。祭り全体が名古屋市指定無形民俗文化財になっています。

この日の名古屋は、秋の日差しがいっぱい。白壁や黒壁の商家や蔵が並ぶ町並みが国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている通りを、豪華な刺繍で彩られた山車が曳き回されました。

笛や太鼓の音と共に山車を懸命に押す若者たち。掛け声とともに、祭の文字を染め抜いた法被姿で綱を曳くお年寄りや子どもたち。
留学生たちでしょうか。法被姿で笑顔いっぱいの若い外国人たちのグループも。

山車の舞台では、からくり人形が目を大きく開いたり、舌を出したり、飛んだり、跳ねたり。いろんな演技に、沿道からは町民と観光客が一体となって掛け声と拍手。山車の方向転換シーンなどを逃すまいと、アマチュアカメラマンらの目も真剣でした。

 




楽描き水彩画「強力なクレーン磁石と大量の金属破片。金属処理場の現場を描く」

2018-10-05 06:31:51 | アート・文化

 
さまざまな風景の中で、いわゆる「現場の風景」は魅力的です。この絵もその1枚です。

倉庫や金属部品の製造など中小の工場や事務所が建ち並ぶ、名古屋港周辺の街を歩いていて目にしました。
もちろん作業場内への立ち入りはできませんので、作業場に面した道路脇から拝見させてもらいました。

金属といっても一般的な鉄類や鋳鉄、ニッケルなど磁石にくっ付くものと、銅やアルミなど磁石にはくっ付かないものとがあります。そこで、さまざまな金属や金属以外のものも混じった廃棄物の中から、クレーンの大型磁石で磁石にくっ付く金属だけを吊り上げ、選り分けるのです。

金属加工工場などから集まる金属廃棄物を選別して溶解、再生する前段階の工程のひとつでしょう。クレーンの力強い動きと金属音。ダイナミックな作業が続きます。
絵にしようと後日にも出かけ、日本経済の一端を見る思いで描きました。40号です。

作品は、名古屋市博物館で8日(月・祝)まで開催中の日本水彩名古屋支部展に出品しています。




楽書き雑記「今年は匂いも花数も少ない我が家のキンモクセイ」

2018-10-04 06:35:37 | 日記・エッセイ・コラム

のように咲いているところもありますが、㊦のように花がないところが多いです


キンモクセイの季節。我が家のキンモクセイも咲いていますが、どうも様子が変です。

あの匂いが乏しいのです。例年だと、窓を開けると強烈な芳香が飛び込んでくるのに、今年は木の下に立って花に鼻を近づけると、やっとほのかに匂いを感じる程度です。

開花時期は例年並み。でも、明らかに花数も少なく、こんもりした樹形が大きく剥げたように全く花の無いところも。花をよく見ると、元気がなく黄金色が色あせた感じです。

思い当たるのは、昨年の晩秋に植木屋さんに剪定してもらう際、大きくなりすぎているのでやや強めの刈り込みをお願いしたこと。またネットを開くと、花芽が形成される7~8月の乾燥し過ぎはよくないようですが、猛暑なのに樹木への散水はしませんでした。
ことしは散歩道にたくさんあるキンモクセイを楽しみます。




楽書き雑記「大同大学工学部建築学科の優秀作品展を見てきました」

2018-10-02 15:40:17 | 日記・エッセイ・コラム

 


名古屋市にある大同大学工学部建築学科の学生たちによる優秀作品展を、名古屋市民ギャラリー栄で見てきました。
より良い住環境や都市環境を追求し、設計した提案が並んでいます。7日(日)まで。

優秀作品は、建築学科の建築専攻とインテリアデサイン専攻の学生たちが想像力や企画力を膨らませた作品を対象に教員が選考。建築模型や設計デザインなどとともに展示しています。

家具店の魅力的なショールームをデザインした作品や、母校の小学校を街の中で生かすための提案、昨今の自然災害をテーマにして地震に強い構造や、水害の被害を少しでも和らげるため、土間を階段状にした設計もあります。

互いのプライバシーを尊重するとともに、それぞれのベランダを開放し合うことで住人の交流が生まれるシェアハウスも。このアイデアは高齢者用ケアハウスなどにも生かせそうだな、と思いました。

設計・企画には、イタリアのミラノ工科大学の学生たちとネットで情報を交換して生み出すなども試みているそうです