リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

嫁というより養女になった感じで「義」が取れた家族関係

2021年12月13日 | 日々の風の吹くまま
12月12日(日曜日)。🌧🌧☁。目が覚めて、ブラインドの隙間から外を見たら、どうやら雪は降らかなったみたい。良かったぁ。今日はコロナのおかげでずっと会っていなかった同世代の家族が我が家に集まってランチパーティをする日で、雪なんか降ったら大いに迷惑。車で40分、飛ばせばせいぜい30分の距離に住んでいるのに、1年と3ヵ月も会っていなかったのは、(ワタシ以外の)みんなコロナの高リスクグループに入っている心筋梗塞やがんの病歴を持っているから。だって、年代的にいずれは嫌でも「別離の時」が来るのは重々わかってはいるけど、今はどうあっても失いたくない家族なんだもの。

11時にマリルーからテキストメールが来ていて、「こっちはちょっと雪が積もったけど、道路は大丈夫そう」。メープルリッジはもっと奥の郊外なので、冬の気温は海に近い方のニューウェストよりずっと低いから、こっちは雨、あっちは雪なんてのはよくあること。今日はマリルーが運転手で、ニューウェストに近い方のメープルリッジに住んでいるジムとドナをピックアップして来る算段になっている。さっそく、こっちは雪は全然なくて、雨だよぉ~とテキストを飛ばしたら、マリルーから親指を立てた絵文字の返信。ああ、良かったぁと窓の外を見たら、あぁぁ、雪が降っている。雨に交じっているようだけど、白さが目立つから盛大に雪が降っているように見える。でも、どこの市町村も月曜日にべた雪の不意打ちで慌てた経験を生かして、ゆうべのうちに主な幹線道路に融雪塩を撒いただろうと思うから、大丈夫そう。なんて見ているうちに、5分ほどで雪の白さが消えて、降っているのはただの雨。やれやれ、マザーネイチャーにはいっつも振り回されるなあ。

12時を過ぎた頃に、きのう買っておいたボルシチ(4リットル)を大きなスープ鍋で温め始めて、テーブルをセットして、ワインのグラスをカウンターに並べて、前菜の用意。今日は「鮭づくし」と言うことにして、まずは大きなお皿に3種類のスモークサーモンを盛りつけ。色が濃くてくすんでいるのが紅鮭、赤の色合いが鮮やかなのが銀鮭、ピンクに近い色合いなのが大西洋鮭で、それぞれに味が微妙に違うから楽しい。特に銀鮭は内陸の養殖場で生まれ育って、広い海を一度も泳いだことがないので、身はちょっと締まりが足りない感じだけど、海洋汚染とも寄生虫とも無縁の未来の養殖鮭。ロメインレタスを白ぶどうでちょっとおしゃれな感じにして、次は缶詰の紅鮭ときのう届いた骨缶をミックスしたものと自家製のグラヴラックス。グラヴラックスは大西洋鮭の厚めの切り身を買って来て、塩、砂糖、黒胡椒、刻んだディル、アクアヴィットをまぶして、重しをかけて2日ほど冷蔵庫に入れておくだけの簡単なもので、燻製していないから独特の甘みがある。大西洋鮭とは種が異なる太平洋産の紅鮭で作ってみたけど、味も食感も今いちだった。



1時過ぎに4人組が到着して、さっそく赤、白のワインを開けて、再会を祝う乾杯。家族だから、話が弾むこと、弾むこと。ちなみに、マリルーはジムの元妻で、ロバートはマリルーの現在の連れ合いで、ドナはジムの現在の半同棲のガールフレンドで、マリルーとロバートの家の離れを借りて住んでいる。離婚で家族が増えたわけで、マリルーとジムは夫婦としては破綻してしまったけど、みんなすこぶる仲がいいのは、亡きママの「去る者は追わず、来る者は拒まず」という精神を家族として受け継いだせいかもしれない。ママはワタシにとってもカナダのお母さんで、嫁と言うよりは養女のような関係だったから、家族みんなと「義」の字を取り払った関係になれたんだと思う。ランチパーティがお開きになったのは6時。楽しかったね、今日は。きのうは友だち、今日は家族と、人間同士の生身の交流からエネルギーをもらった感じ。ワタシって、幸せもんだなあ。