【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

映画 「ベルリン・フィル~最高のハーモニーを求めて」

2009-04-01 18:02:28 | 映画の香り

【現在の指揮者 「ラトル」・左端は 「安永 徹」(コンサートマスター)】


   起床時は今日も曇り。
  時間の経過と共に太陽も顔を出し、
  今日は暖かくて良いお天気・・なんて、思ったのですが・・。
  
   その後、俄(にわか)雨。変わりやすい天気になっています。そう言えば・・。
  周辺では、きな臭い国の行動に、心穏やかではありませんが、今日から4月ですね。
  いよいよ春本番です。こちらは今日も、花冷えです。

   さて、今日は映画、
  『ベルリン・フィル
  ~最高のハーモニーを求めて』 を
  観て来ました。

   ドキュメンタリー映画です。
  ベルリン・フィルと言えば、
  周知の通りウィーン・フィルと並んで、
  世界最高峰のオーケストラですね。
  
   そう、あのカラヤンや、
  アバドでも有名な・・。

   昨年(2008年)の独映画ですが、
  日本で封切られたのは昨年の12月。

   小さな映画館、たった1館のみの
  上映だったせいもあって・・生憎、
  見逃してしまいました。

   でも我街の映画館が、この度、
  先週末から上映してくれたのです。

   これ迄、この映画館には、
  どんなに助けられた事でしょう。

   こちらは、商店街の中ほどにあって昭和の匂い、プンプンです。
  こちらの映画館もそうなのですが、サービスも充実していて・・。

   今、全国的に商店街は、シャッター街化が問題になっていますが、
  ここだけはそんな事はありません。~話が逸れました。

   さて、題名からも分かりますように、この映画は、
  125年以上の伝統を持つ、「ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団」 の物語です。

   メンバーの苦労と情熱、伝統の重みとプライド、私生活の犠牲をも厭わぬ、
  プロ意識が、メンバー自身の口から次々と語られて行きます。

   本編で演奏される曲目は、『英雄』。彼ら自身に掛けているのでしょうね。
  同時に、そのエリート集団のアジア演奏旅行(2005年 北京、ソウル、上海、
  香港、台北、東京)を 通して 英雄たちの生涯を見つめるのです。

   その演奏される曲は、ベートヴェン 『交響曲第3番「英雄」』、R・シュトラウス、
  『交響詩「英雄の生涯」』、そして、若きイギリス現代作曲家、
  トーマス・アデスの 『アサイラ』

   この映画は、一番最初に入団試験の光景から始まります。
  ここで英雄たちの苦悩が余す事なく描かれています。

   吃音、容姿、人種、疎外感に対するコンプレックス。
  彼ら自身が、「演奏のレベルは5段階高い、世界のトップ」 と
  自画自賛しながら、その素顔とのギャップに驚きます。

   このように、新人の入団テストから幕を開けたこの映画も、
  試用期間を終えた新人の合否結果で幕を閉じる訳ですが・・。

   兎にも角にも、英雄たちの凄まじい映画で、初めから終わりまで圧倒させられました。
  そのプレッシャーたるや、相当のものなのでしょうね。心の葛藤も・・。

   そうそう、予告編で松山千春の生涯を描いた、
  「旅立ち~足寄より」 をやっていました。
  
   自伝小説、「足寄より」 の映画化だそうです。
  これは、絶対に観なければ!!