【現在の指揮者 「ラトル」・左端は 「安永 徹」(コンサートマスター)】
起床時は今日も曇り。
時間の経過と共に太陽も顔を出し、
今日は暖かくて良いお天気・・なんて、思ったのですが・・。
その後、俄(にわか)雨。変わりやすい天気になっています。そう言えば・・。
周辺では、きな臭い国の行動に、心穏やかではありませんが、今日から4月ですね。
いよいよ春本番です。こちらは今日も、花冷えです。
さて、今日は映画、
『ベルリン・フィル
~最高のハーモニーを求めて』 を
観て来ました。
ドキュメンタリー映画です。
ベルリン・フィルと言えば、
周知の通りウィーン・フィルと並んで、
世界最高峰のオーケストラですね。
そう、あのカラヤンや、
アバドでも有名な・・。
昨年(2008年)の独映画ですが、
日本で封切られたのは昨年の12月。
小さな映画館、たった1館のみの
上映だったせいもあって・・生憎、
見逃してしまいました。
でも我街の映画館が、この度、
先週末から上映してくれたのです。
これ迄、この映画館には、
どんなに助けられた事でしょう。
こちらは、商店街の中ほどにあって昭和の匂い、プンプンです。
こちらの映画館もそうなのですが、サービスも充実していて・・。
今、全国的に商店街は、シャッター街化が問題になっていますが、
ここだけはそんな事はありません。~話が逸れました。
さて、題名からも分かりますように、この映画は、
125年以上の伝統を持つ、「ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団」 の物語です。
メンバーの苦労と情熱、伝統の重みとプライド、私生活の犠牲をも厭わぬ、
プロ意識が、メンバー自身の口から次々と語られて行きます。
本編で演奏される曲目は、『英雄』。彼ら自身に掛けているのでしょうね。
同時に、そのエリート集団のアジア演奏旅行(2005年 北京、ソウル、上海、
香港、台北、東京)を 通して 英雄たちの生涯を見つめるのです。
その演奏される曲は、ベートヴェン 『交響曲第3番「英雄」』、R・シュトラウス、
『交響詩「英雄の生涯」』、そして、若きイギリス現代作曲家、
トーマス・アデスの 『アサイラ』。
この映画は、一番最初に入団試験の光景から始まります。
ここで英雄たちの苦悩が余す事なく描かれています。
吃音、容姿、人種、疎外感に対するコンプレックス。
彼ら自身が、「演奏のレベルは5段階高い、世界のトップ」 と
自画自賛しながら、その素顔とのギャップに驚きます。
このように、新人の入団テストから幕を開けたこの映画も、
試用期間を終えた新人の合否結果で幕を閉じる訳ですが・・。
兎にも角にも、英雄たちの凄まじい映画で、初めから終わりまで圧倒させられました。
そのプレッシャーたるや、相当のものなのでしょうね。心の葛藤も・・。
そうそう、予告編で松山千春の生涯を描いた、
「旅立ち~足寄より」 をやっていました。
自伝小説、「足寄より」 の映画化だそうです。
これは、絶対に観なければ!!