【西洋十二単(セイヨウジュウニヒトエ)】
今日の空は真珠色。
春らしい薄曇り・・と言った天候です。
午前中は、それでも時折、
太陽が顔を出していましたが、
朧な? 太陽になりました。
それもその筈、この天気は、
今日までなのですね。
まだ雨は降り出してはいませんが、
風が出て来ました。
薄紫色の 「蔓日々草」 は、
大きく左右に身体を揺らしています。
さて、私は・・と言いますと・・。
ほんの少し・・のつもりでしたのに、思わぬ長居をする羽目に・・。
と言っても庭なのですが、
時間を忘れ、何と2時間近くも
居座ってしまいました。
これでも、昨年までは美白に気を
使い、(理由にしていただけかも?)
少々、草が生えていても・・
平気で放っていたものです。
それなのに今年はいけません。
“アラッ、小手毬が咲いたのね・・”
“卯の花に白い花芽・・もうすぐね・・。”
~なんて。
他愛もない事に、一喜一憂し、いそいそと庭に出てしまうのですから。
そして毎日のように、リラの木を観察し・・。
一つには今年の我庭は、何ともいい香りがして、
家になど、じっとしていられないのです。
でも、お化粧こそしていましたが、頬が熱い!
明らかに日焼けしたようです。“後の祭り” とは、良く言ったものですね。
でも、ちょっとだけ・・アンに近付いたのかも知れません。
“・・・冬じゅう自分の時間は、
ほとんど1分もなかったアンは、
春の喜びを衣装とし、
文字通り庭で明けくれした。・・・”
【「炉辺荘のアン」 第14章】
ところで今日は星野富弘氏の詩を・・。
同じ 「菜の花」 を見ても、人の思いは様々である事を伺い知る事が出来ます。
菜の花
私の首のように
茎が簡単に折れてしまった
しかし菜の花はそこから芽を出し
花を咲かせた
私もこの花と
同じ水を飲んでいる
同じ光を受けている
強い茎になろう