「さあ、帽子や持ち物をこっちへ およこしなさい、レイチェル。お茶 にしましょうよ」 「じゃあ、ご馳走になって行きましょうかね」 勿体ぶって答えたが、レイチェル夫人が お茶を飲まずに帰るなどという事はまずなかった。 レイチェル夫人とマリラがいい気持ちで 客間に座っている間に、アンはお茶を入れ、 熱いビスケットをこしらえたが、 そのビスケットがいかにもふんわりと、 真っ白に出来あがっていたのには、 さすがのレイチェル夫人も感心したほどだった。 【「赤毛のアン」 第30章】 |
【藜(アカザ)茶】
夏が戻って来ました。
おまけに盛夏の頃は
真上にあった太陽。
今ではかなり低くなりました
から、容赦(ようしゃ)なく
部屋の中に入り込んで来ます。
折も折、1輪のステビアの、
白い小さな花が咲いているのを
見つけたのは、ほんの数日前。
時々、紅茶に甘味が欲しい時に
何枚か摘んでいますが、
花が咲くのは毎年この時期。
繊細なこの白い花が一斉に風に揺れるようになれば、
本格的な秋の到来。という事は・・
暑さも、もう少しの辛抱なのでしょうね。
さて、前述のステビアは既に頂いていますが、
今日は初めて藜(アカザ)のお茶を。
庭に沢山咲いていますので、採って乾かし、お茶にしたものです。
薬草茶ですので・・味は、こんなものでしょう。
どんな味か知りたくて、今日は1種類にしましたが、
他のお茶と混ぜて頂いた方が無難かも知れません。
今日のお茶はロッキングチェアーのある部屋ですので、
さしずめ “ミス・マープルの部屋” でしょうか・・。
最近は暇があれば、ここでお茶をしながらレース編みをしています。
尤も、アッという間に時間は経ってしまいますけれど。
そうそう、もう1度 “お口直しの珈琲” でも頂きましょうか・・。