「芝生にあるあの大きな木も大好きなの。 誰があれを植えたのか知らないけれど、 でも、二階へ行く度に 必ず踊り場で足を留めて・・・ ほら、踊り場に 風雅な窓 が付いていて 幅の広い深々とした 腰掛け があるでしょう・・・ あそこに座って暫くなりと外を眺めながら、 『誰であれ、あの木を植えて下すった人に 神のお恵みがありますように』 と言うのよ。 実際、家の周りに木が多過ぎるのだけれど、 あたしたち1本でも手離すつもりはないわ」 【「炉辺荘のアン」 第2章】 |
台風の進路が再び気になりますが、こちらは今の処、快晴。
午前中は、その太陽、出たり入ったりしていたのですが・・。
じっとしている分にはしのげますが、ちょっと動けば汗。
気温のわりに暑さを感じるのは、高い湿度のせい。
それでも午後になって随分、ましに。
ところで今日の引用文。
私も階段を下りる時、つい踊り場に足を留めます。
と言うのも、吹き抜けの窓から丁度、お隣の大きく育った、
木槿(ムクゲ)の花が風に揺れるのが見えますから。
折しも昨日の映画が重なります。
「木漏れ日の家で」 というタイトル通り、木々に囲まれていましたもの。
朝食などもその木漏れ日の中で。勿論、犬と一緒。やはり優雅です。
そう言えば彼女、91歳にしては何度も何度も
階段を上がったり下りたりしていましたっけ。
長いスカートを履いていますから、心の中で “転ばないで・・”
~なんて、つい祈っていたものです。
【「狗尾草(えのころぐさ)」】
さて、今日の写真。昨日の帰り道に撮ったものです。
まだまだ秋の黄金色ではないけれど、
収穫を待つ田圃(たんぼ)。
畦(あぜ)道には、何本かちらほら・・と咲き始めた彼岸花も。
そして田圃を見下ろす土手には一面の狗尾草(エノコログサ)。
どこでも見掛けるお馴染みの雑草ですが、
微かな風に揺れるその姿は、子犬のしっぽが
一斉に揺れているようで、壮観です。
夕刻が近いのも忘れて、しばし佇んでいました。
【風船葛】
“風に揺れる・・” と言えば、
もう1度 「ステビア」 と 「風船葛」 を。
葉っぱこそ違いますが、色と言い大きさと言い、
この二つの花は良く似ています。
この風船葛、植えるのが遅くて、
肝心の風船が出来ない・・と心配していましたが、
やっとその片鱗のようなものが見えて来て安心です。