ありがたいことには、あたしたちの 空想 には節約の必要がありませんわ」 黄金のような1日の、 黄金のようなこの時刻を誰も皆楽しんだ。 港の向こうから教会の鐘が 微かに美しく聞こえて来た。 月は水に模様を描き、 砂丘は銀色に霞んで光っていた。 空中には 薄荷 の匂いが漂い、 どこか目につかない所の 薔薇 が たまらなく甘く香っていた。 【「炉辺荘のアン」 第16章】 |
こちらは今日も快晴。
お天気は下り坂という事ですが、今の所、その気配はありません。
気温は日中に限って高め。
尤も朝晩は、ぐっと冷え込みますが・・。
さて、絵の薔薇、レースの薔薇・・・と
薔薇には結構、こだわって来た私。
でも、やはり本物の
薔薇には適いませんね。
そこには薄っぺらな
言葉などいりません。
特に秋の薔薇は汚点一つなく、
文字通り匂い立つような美しさ。
その薔薇が本当にゆっくり、
ゆっくり・・と開花しました。
夏の盛りは、アッという間に
開花するのですが・・。
それにしても日中の、
しかも直射日光下では、
夏と同じですのに、
どこでどうスイッチが入るのか
不思議です。
ところで、今日の薔薇。
本来は、バニラ色であった筈。
それは、リラ版 「白い貴婦人」 と
名付けた程、白が際立っていましたのに、年月と共にオレンジっぽくなって。
今度は包み込むような優しい色合いになり、それはそれで喜んでいます。
こちらも、黄金色の1日が終わろうとしています。
明日は、どんな1日になるでしょうか・・。